D2Cビジネスで役に立つ、Facebook広告の基礎知識

D2Cとは、Direct to Consumerを略した言葉であり、ブランドやメーカーが消費者に直接商品を販売する仕組みのことを言います。

基本的に仲介業者を介すことなく、自社ECサイトを通じて商品を販売することが多く、アパレルブランドや美容品ブランドが多く取り入れているビジネスモデルです。

SNSやブログ、YouTubeなどを活用し、オンラインで容易に集客や販売を行うことができるようになったため、1年前までは無名であったブランドやメーカーでも急速に伸びて注目を集めることが多くなったのです。

D2Cビジネスでは、広告を運用することが多いのですが、広告の中でも特に「Facebook広告」の知識は欠かせません。

そこで今回は、D2Cビジネスで役に立つ、Facebook広告の基礎知識について、詳しくお話させて頂きたいと思います。

より効率よくD2Cビジネスを進めるためにも、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Facebook広告の基礎知識

一般的な新聞広告や雑誌広告の場合、広告料金は掲載面や広告サイズ、出向期間によって決められますが、Facebook広告はこのような一般的な広告とは全く異なる仕組みです。

Facebook広告の料金は、成果報酬型であり、広告1クリックでいくら、広告1回表示でいくら、というように獲得した成果によって決まります。

この「1回あたり」の料金も、オークション方式で決まりますので、もし多くの広告主が出稿している場合には、単価も高くなってしまいます。

ですのでFacebook広告は、決まった料金体系はありません。

Facebookは、AIによりユーザー1人1人に合わせて自動的に判断し、表示する広告を柔軟に変更しますので、人によって表示される広告が異なります

このような広告のパーソナライズは、新聞広告やテレビCMには真似することができない、Facebook広告ならではの大きな強みでしょう

また、無数の競合他社がFacebookに広告を出稿するのですが、もし多数の競合が先行していたとしても、広告を出稿することができます。

個人の広告出稿であっても、出稿単価での予算が大きい広告ほど、ユーザーに優先的に表示されるのです。

Facebook広告料金の基礎知識

上記で説明した通り、Facebook広告はそれぞれのユーザーに合わせて異なる広告が表示され、もし同じ分野の広告であっても、無数の競合他社が広告を出稿しているので、ユーザーに全ての広告が表示されるわけではありませんし、どの広告が優先的に配信されるのか、ということはコストに影響を受けます。

このようなシステムだからこそ、Facebook広告の料金は固定で定められていないのです。

より競合の多い分野や、多くの広告が出稿されている分野ほど、多くのコストが必要ですので、需要の少ない分野、もしくは競合の少ない分野では、低コストで広告の成果を期待することができるのです。

実際にどのような競合他社がFacebookに広告を出稿しているか、ということは、Facebook広告ライブラリにて確認することができます。

Facebook広告の実際の単価は、クリック課金であってもインプレッション課金であっても、オークション方式で決まりますので、競合の多い分野と競合の少ない分野では、実際の単価も大きく変わりますし、オークション方式だからこそ、実際の単価は日々変動しています。

そして、オークション方式だからこそ、多くの額の請求が来てしまうのではないか、という心配があるかもしれませんが、Facebook広告では予算の上限を自由に設定することができますので、設定された予算に達すると、自動的にその日の広告出稿が停止されます。

ですので、予定以上に広告費がかかりすぎてしまう、ということはありません。

この心配よりも、広告予算を消化することができない、という問題のほうが起こりやすいのです。

実際に使われ田広告費用を消化金額と呼ぶのですが、この消化金額が予算よりも低いと、広告費を低く抑えることができたので、良いことではないか、と思うのですが、実際には広告がクリックされておらず、目標達成していないことを意味しています。

どのような広告でも、広告出稿時はなんらかの目標を持って運用されるのですが、広告がその目標達成のための役割を十分に発揮できていないとなると、その後に大問題になってしまう可能性がある、ということを忘れてはなりません

まとめ

以上、D2Cビジネスで役に立つ、Facebook広告の基礎知識についてお話させて頂きました。

Facebook広告に取り組むうえでは、どの程度の予算でどのような目的を達成したいのか、という確実な意思決定が重要です。

そしてその予算と目的をコントロールすることができることも、従来までの広告とは異なる、Facebook広告ならではの大きな強みなのです。

効率よくFacebook広告を運用することができれば、D2Cビジネスに非常に良い働きを見せますので、ぜひこの機会にFacebook広告の基礎知識をしっかり理解し、今後のビジネスの役に立ててくださいね。