D2Cビジネスでクラウドファンディングを成功させるポイント

D2Cビジネスとは、顧客と直接取引を行う仕組みであり、今新しいビジネスモデルとして注目を集めています。

顧客と直接コミュニケーションをとり、商品の企画や製造、販売までのすべてを一貫して行うことが特徴です。

2010年頃から欧米を中心に始まり、アパレルや化粧品などの分野において、独自の世界観を持つ多くのD2Cブランドが誕生しているのです。

特にアパレルや美容品分野で広がりを見せており、日本でもSNSの普及と顧客ニーズの多様化に伴い、注目を集めていることでしょう。

D2Cビジネスを行う上では、クラウドファンディングの知識は欠かすことができません。

D2Cビジネスを行うブランドは、スタートアップ企業が多いため、いかにクラウドファンディングを成功させるか、ということが重要なポイントになってくるでしょう。

そこで今回は、D2Cビジネスでクラウドファンディングを成功させるポイントについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後D2Cビジネスでクラウドファンディングを行おうと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

クラウドファンディングとは

新商品や新しいサービスを生み出すために、プラットフォームなどを通して不特定多数の人から支援を募る、資金集めの場として捉えている方も多いかと思いますが、クラウドファンディングでは、資金集めだけでなく、テストマーケティングやPRの場としても活用されています。

クラウドファンディングとECビジネスとの親和性は高く、うまく活用することでビジネスの成長のきっかけになることもあるのです。

事業者はクラウドファンディングのプラットフォームにビジネス計画案を持ち込み、プロジェクトをスタートさせ、サポーターや応援者となる支援者を募ります。

そしてそのプロジェクト内容に共感したり、応援したいと思われた場合に資金が集まるという仕組みです。

基本的な支援のリターン品は、自社商品やサービスの提供や、原価がないノウハウやスキルなどでしょう。

プロジェクトへの思いに実際に触れることで、共感を生み、支援に繋がることが多いので顧客より「ファン」が集まりやすいと言えるでしょう。

クラウドファンディングを成功させるポイント

・クラウドファンディングの特徴を知る

クラウドファンディングには、「All or Nothing方式」と「All In方式」があります。

All or Nothingは、目標額に達成することができなければ、支援金が0円である方式であり、All In方式は、集まった支援額分の金額が手に入るという方式です。

事業者はどちらの方式でビジネスを進めるのか、という事を決めることができますが、今は大体All In方式で行われています。

目標額が集まらなければプロジェクトをスタートさせることが出来ない場合はAll or Nothing方式、そして集まった分、もしくはそれに加えて自己資金を足してプロジェクトを実行することが出来る場合はAll In方式を選ぶようにしましょう。

・購入型クラウドファンディング

日本の主要なクラウドファンディング「Makuake」「CAMPFIRE」「READYFOR」では、購入型クラウドファンディングの展開もされています。

高額調達をすることが出来る可能性が高く、話題になりやすいので、地方メディアへの掲載率が高いことがメリットでしょう。

そしてデメリットは、支援金は前受金として売り上げに数えられますので、税金が発生することです。

また、プロジェクトの認知を広めなければなりませんので、WebやSNSでの発信スキルが求められます。

・購入型クラウドファンディングの注意点

クラウドファンディングは資金集めとして注目されていますが、広報や宣伝に繋がることもありますし、自社の想いに共感してくれるファンを増やすことができますので、ブランドの信頼を作り出すこともできます。

ですが、購入型クラウドファンディングは、誰でも簡単に成功するというわけではありません。

たとえば、認知度向上のため、著名人を起用しようと思われる方も多いかと思いますが、起用したからといって成功するわけではありません。

著名人を起用したから支援が集まるのではなく、共感してもらうことができるか、応援したいとおもってもらうことができるか、ということを重きにおいて考えましょう。

プロジェクト終了後まで気を抜かない

プロジェクト終了後は、そこから初めの動きが重要です。

ですので、支援のお礼と今後の予定の連絡やリターン品制作状況の進捗、発送状況の連絡、イベントなどの活動実施の報告、付着未読などのアフターケアなどを迅速に取り組むこと重要です。

資金を集めるだけでクラウドファンディングが終了というわけではなく、プロジェクト終了後から始まると言っても過言ではありませんので、支援者によりファンになってもらうためにもプロジェクト終了がスタートとして考え、今後の道筋を描いていきましょう。

まとめ

以上、D2Cビジネスでクラウドファンディングを成功させるポイントについてお話させていただきました。

D2Cビジネスをスタートさせたいからこそ、クラウドファンディングを行おうと思われている方は多いでしょう。

クラウドファンディングを成功させるためには、しっかり成功させるための知識を持ち、ポイントを理解しなければなりません。

これからクラウドファンディングを行おうと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。