D2Cビジネスを行う上で注意すべき「サイバー攻撃」

昨今、EC市場にてD2Cというビジネスモデルが大きな注目を集めています。

D2CとはDirect to Consumerの頭文字を取った略称であり、自社内で企画や製造をした商品を、自社チャネルを用いて消費者に直接販売するビジネスモデルです。

従来までであれば、メーカーなどが商品販売を行う際、卸売業者などに商品を卸して販売することが一般的だったのですが、インターネットやSNSの普及に伴い、SNSを通じた情報発信、そしてECサイトを介した商品販売が一般化しているからこそ、メーカーや個人事業主の間でもD2Cが注目されているのです。

D2Cなどの企業のデジタル化が急速に進んでいく中で、企業が所有している顧客情報や、精密情報を狙ったサイバー攻撃が、非常に深刻な問題となっています。

サイバー攻撃と聞くと、大企業が狙われやすいイメージがあるかと思いますが、中小企業であってもセキュリティ対策が弱いと考えられ、意図的に狙われてしまう場合もあるのです。

今現代はセキュリティ対策の重要性は非常に高まってきているのですが、セキュリティ対策を実施する暇がない、セキュリティ対策への予算を取ることができない、そもそもどのようにすれば良いか分からない、ということを考えられ対策ができないという方も多いでしょう。

そこで今回は、D2Cビジネスを行う上で注意すべき「サイバー攻撃」について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後D2Cビジネスを確実に成功させたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サイバー攻撃が増加している

企業のデジタル化がどんどん進む中で、企業をターゲットとするサイバー攻撃は非常に多くなっています。

サイバー攻撃にはさまざまな種類があるのですが、代表的な攻撃と言えば「ランサムウェア」でしょう。

企業が所有するデータを暗号化し、閲覧することができないようにした上で、データの普及と引き換えに身代金を要求する、という方法です。

それ以外にも、データを盗み、ダークウェブにて商品を販売する方法、そしてネットバンキングで顧客のログインIDとパスワードを盗み取り、不正送金をする方法なども多くなっています。

loTやクラウドサービスの普及により、企業のデジタル化がどんどん進んでいますので、サイバー攻撃が発生しやすい状態であるからこそ、大手企業だけでなく、中小企業を含めた多くの企業がセキュリティ対策を強化しなければならないのです。

特に今、テレワークを実施する企業が多くなっていることで、社員が自宅で使用しているパソコン、そしてWi-Fiの脆弱性によりセキュリティリスクが高まり、ハッカーに狙われやすいこともあるのです。

サプライチェーン攻撃

中小企業を狙うサイバー攻撃である「サプライチェーン攻撃」は、ハッカーが大企業を攻撃する前に、大企業の下請けなどの取引先、もしくは関連子会社を攻撃する手法です。

セキュリティ対策をしっかり行っている大企業を直接狙うのではなく、セキュリティ対策が弱い取引先や関連子会社などの中小企業のネットワークに侵入し、大企業と取引先とのメール文面や下請けに提供した精密資料などを盗み、間接的に情報を抜き取られてしまうのです。

つまり、中小企業はサイバー攻撃の踏み台にされてしまうのです。

手当たり次第に中小企業を攻撃し、パソコンなどの端末を乗っ取り、価値のある情報を探すランダム型攻撃も多くなっていますので、すべての企業が被害に遭う可能性があるのです。

基本中の基本の対策

外部からのサイバー攻撃を防ぐための、基本中の基本の対策は、不審なメールの添付ファイルは開かないバージョンが古いブラウザは使わない、ということです。

不審なメールの添付ファイルに関しては、メールの添付ファイルを開いただけで、マルウェアがパソコンにダウンロードされてしまう場合がありますので、絶対に開かないようにしましょう。

また、古いバージョンのブラウザを使用していると、マルウェアが仕込まれているWebサイトにアクセスしただけで、マルウェアに感染してしまう場合がありますので、ブラウザは常に最新バーションにしておくことが重要であり、また、サポートが終了しているブラウザを使用することも危険です。

ハッカーに侵入されていても、被害にあっていることに気付くことができず、長期にわたり情報を奪われ続ける場合も少なくはありません。

まとめ

以上、D2Cビジネスを行う上で注意すべき「サイバー攻撃」についてお話させていただきました。

D2Cビジネスではスタートアップ企業も多いので、サイバー攻撃までも手が回らないという場合も多いかと思いますが、ECビジネスを行う上ではしっかりとしたセキュリティ対策を行わなければ、企業としての信頼にも大きくかかわってきます。

もし万が一、狙われてしまった際にはしっかり対応することができるよう、自社のセキュリティ対策を今一度改めて直してくださいね。