D2Cの成功のカギを握るのは見せたくなるデザイン

D2Cビジネスを成功させるために重要なことはいくつもありますが、その中でも、注目されているのが商品のデザインです。

従来では、このパッケージのデザインは誰にでも分かりやすいことが求められていましたが、D2Cビジネスでは、SNS上で映えるデザインが求められるのです。

現代の消費者は、デザインが優れていると感じたら、それを誰かに見せたいと考え、そのためにSNSを活用します。

D2Cビジネスで成功するためには、この消費者の心理を巧く利用することが重要なのです。

そこで今回の記事では、D2Cの成功のカギを握るパッケージデザインについて説明したいと思います。

ビジネスに欠かせないSNS

現代は、デジタル化が進み、実際には知らない相手であっても、インターネットを通してコミュニケーションがとれる時代となっています。

特に、コミュニケーションツールであるSNSは、現代の消費者には無くてはならないものとなりつつあるのです。

そのため、ビジネスにおいても、このSNSの影響力を無視することはできません。

むしろ、企業やブランドもSNSを積極的に利用し、消費者と直接コミュニケーションをとることが求められるようになっているのです。

D2Cビジネスにおいても、このSNSを最大限に活用することは欠かせません。

D2Cビジネスのターゲットとなるのは、現代の若い世代の消費者であるため、効果的にアプローチをするには、SNSを利用することは欠かせないことなのです。

しかし、ただSNSを利用すれば良いと言うわけではありません。

SNSを利用している企業の中には、単なる情報発信の場と考えているケースもありますが、効果を得るためには、現代の若い世代が何に関心を持つのか、どのようにSNSを使うのかと言った、若い世代の行動や心理を理解することが必要なのです。

若い世代に効果的なSNS活用方法

従来では、消費者が情報を得るのは、テレビや新聞、ラジオ、雑誌と言った4マスが主となっていました。

しかし、現代の若い世代は、この4マスを利用しなくなっており、テレビを見ることは少なく、新聞を読むこともなくなってきているのです。

中には、テレビを持っていないと言う消費者も多く、4マスは既に若者に影響力のない媒体となっています。

これらの消費者に対し、高いコストをかけてテレビや新聞に広告を投稿しても、見てももらえない可能性が高く、効果は期待できません。

では、これらの世代に効果的に広告を投稿するにはどうしたら良いかと言うと、それがSNSなのです。

現代の若い世代は、コミュニケーションツールとしてだけでなく、情報を得るためにも積極的にSNSを利用しています。

もはや、SNSが4マスの代わりとなり、消費者の生活に欠かせないものとなっているのです。

そのSNSの中でも、影響力が大きいのが画像や動画の投稿です。

文面で訴求することも必要ではありますが、実際の画像や動画の影響力には適いません。

そして、ブランド側が画像や動画を投稿するよりも、さらに影響力があるのが、消費者個人が投稿した画像や動画なのです。

現代の若い世代は、企業やブランドが提供する情報よりも、一般の消費者の口コミやレビューを重要視する傾向があります。

また、消費者同志で繋がりを持つことを求める傾向も高く、自身の体験したことを、他の消費者に伝え、共感してもらいたいと考える人が多いのです。

これらのことから、最も現代の消費者に効果があると考えられるのが、実際に、商品を購入した消費者に、商品そのものや商品を使用している画像や動画を投稿してもらうことです。

ただし、これはあくまでも商品を購入した消費者に自発的に行ってもらわなければなりません。現代の若い世代は、広告や宣伝感の強いものに対し、不快感を持つことが多く、広告や宣伝だと分かった場合、効果を得られるどころか、反対に避けられてしまう可能性が高いのです。それを避けるためには、消費者が自発的に投稿してくれるように導いていくことが重要となるのです。

誰かに見せたくなる商品を提供する!

先ほども述べたように、現代の若い世代は、自身が体験したことに共感してもらいたいのです。

つまり、魅力的な商品を手に入れたら、それを見てもらいたいと考えるわけです。

ですから、ブランド側は、消費者が誰かに見せたくなるデザインの商品を提供することが必要となるのです。

そして、そこで重要となるのが、パッケージデザインです。

これまでのパッケージデザインは、分かりやすいことや他の商品よりも目立つことが重要視されてきました。

しかし、D2Cの場合、分かりやすさよりも、これまでにない斬新なデザインであることや、見映えがするデザインであることのほうが大切になってくるのです。

例えば、最近では、女性向けのプロテイン飲料ブランドが、斬新なパッケージの商品を発売し、SNS上で高い注目を集めました。

プロテインと言うと、シェイカーに移し替えて使用するのが一般的ですが、このブランドは、その概念を覆す斬新なパッケージを提案したのです。

そのパッケージと言うのが、水を入れればストローを指すだけで、そのまま飲むことができるというものです。

また、色合いやデザインがかわいらしく、一見しただけでは、プロテイン飲料とは分かりません。

写真映えもしやすいため、購入した消費者は、誰かに伝えたくなる可能性が高いのです。

実際に、購入者の多くが、SNS上に、この商品や商品を飲んでいる画像や動画を投稿しています。

そして、それが大きな話題となり、多くの消費者の支持を集めることに成功したのです。

まとめ

デジタル化が進んだ現代では、消費者の意識もこれまでとは大きく変化しています。

その中でも、特徴的であるのが、現代の消費者は、第三者の共感を求める傾向が高いということです。

そして、そのためにSNSを利用し、自ら積極的に情報を発信しているのです。

D2Cビジネスでは、この消費者の心理を活用することが重要です。

消費者が、誰かに見せたいと考えるような商品を提供することで、消費者自らが投稿してくれるように導いていくことが大切なのです。