2022年8月22日
D2CビジネスにDXが必要な理由とDXの進め方
EC業界の中でも特に最近大きな注目を集めているビジネスモデルが「D2C（Direct to Consumer）」です。
D2Cは、商品の開発から販売までの全ての工程を自社内で完結し、顧客と直接的な関係性を構築することが特徴です。
また、デジタル技術を用いて高い運営効率をと、独自の世界観で顧客の共感を呼ぶという、先進性もD2Cならではの強みと言えるでしょう。
事業者が商品やブランドの企画、開発そして製造、販売、マーケティングまでの全てを行いますので、従来までのECビジネスとは異なり、仲介業者を介さないので、コストを削減し、利益率を高めることができます。
D2Cビジネスなどの製造業は、多くの課題を抱えており、コロナ禍に世界情勢などの不確定な要素による影響を多く受けており、昨今はテクノロジーの発達スピードや企業の社会におけるあり方が見直されており、変化が激しくなっています。
この変化に対応するために、全てのビジネスにDXが求められているのですが、日本のD2Cビジネスをはじめとする製造業は、DXが遅れていると言われています。
そこで今回は、D2CビジネスにDXが必要な理由とDXの進め方について、詳しくお話させて頂きたいと思います。
今後D2CビジネスにDXを導入しようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
D2CビジネスにDXが必要な理由
・働き手が不足している
日本では労働人口の減少が深刻化しており、今後もさらに深刻化が進むことが予想されています。
また、製造業の現場仕事に関しては、若い人からの人気が少ないので、どんどん働き手が不足してしまうのです。
その結果IT技術や機械、ロボットを活用し、製造現場の自動化、もしくは半自動化の実現を余儀なくされます。
また、人的リソースの削減だけでなく、製造現場から得ることができるデータを収集し、分析することで、生産性の向上に期待することができますので、コストパフォーマンスの最適化を実現することができます。
・新しい価値を創造する
DX本来の目的は、価値を創造することにあります。
IT技術や機械、ロボットの活用により、製造現場を最適化することができれば、余裕が生まれたリソースで、新しい製品開発やコストに時間をかけることができます。
また、製造現場から得ることができたデータを分析することで、今までであれば見えていなかった事実を見つけることができ、それをヒントにさらに新しい商品開発に繋げることもできるのです。
・整備のメンテナンスコストの削減と品質担保
従来までであれば、設備の定期メンテナンスは、故障などのトラブルが起きた際のみに行うものであったのですが、このような場合は納期や品質低下などのトラブルも併発してしまいます。
ですが設備をloT化し、データを撮り続けることで、トラブルが起きる前に設備自体の不具体に気付くことができますので、品質向上と顧客の信頼に繋がるのです。
DXの進め方
１：現場の理解力を深め、現状の課題と解決後を明確にする
DXを進めるには、まずは現場を徹底的に理解し、現状の課題と解決後を明確にしなければなりません。
DXによって実現したいイメージを明確にする際は、現場で抱えている課題を考える、ということが絶対です。
憶測で判断し、事実とは異なる仮説を前提としたプロジェクトは大体失敗に終わってしまうので、事実を把握し、具体的な課題の解決方法を考え、自社が取り組むべきDXの姿を導き出しましょう。
２：データを扱うことができる組織を持つ
DX化のための方針が決まれば、DX推進部門を設け、専門の人材を配置しましょう。
IT技術は複雑性が高く、専門知識が求められますので、もし社内に適した人材がいない場合には、DX化の促進に向け、全体を統括することができるエキスパートを採用しましょう。
IT人材やDX人材は、マーケットでは非常に人気が高いので、採用の難易度は少し高いのですが、それでもデータや情報を柔軟に取り扱うことができ、自社の製造に関することをある程度精通した人材を採用することが理想的です。
３：実践する
データを収集し、分析した結果、非効率な部分を見つけることができれば、自動化への改善を行っていきます。
DXの推進による業務効率化の重要なポイントは、小さなことから始める、ということです。
社内業務全体を突然変更してしまえば、現場が混乱してしまうことがありますし、失敗した際の負担も大きくなってしまう傾向があります。
失敗してもやり直せばいい、失敗の蓄積こそ経験だと思い、まずは積極的に実践していきましょう。
まとめ
以上、D2CビジネスにDXが必要な理由とDXの進め方についてお話させていただきました。
製造業が抱える課題は、常態化しつつあるものも多い上、さまざまな課題も増えてくるでしょう。
何も対策を行っていなければ、老朽化したシステムがブラックボックス化してしまう可能性が非常に高いのです。
このような環境において、競争優位性を確保するために、迅速で継続的、そして柔軟に変化に対応できる能力が求められるのです。
DXに取り組むこと自体も新しいチャレンジになりますので、ぜひさっそく取り組んでみてはいかがでしょうか。
