D2Cビジネスで売り上げを向上させるための施策

今、D2Cというビジネスモデルが非常に大きな盛り上がりを見せています。

D2Cとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略称であり、メーカーやブランドなどの製造者が消費者と直接取り引きを行うという意味です。

消費者とブランドが直接取り引きを行いますので、仲介業者を介すことがないということが特徴です。

2000年代後半より、D2Cビジネスを採用する企業がどんどん多くなってきました。

更に今、コロナウイルスの影響により、消費者の消費形態が大きく異なり、巣ごもり消費が伸び始めたこともあり、D2Cビジネスに挑戦する企業が目立っています。

ですが、D2Cビジネス初心者の方であれば、そもそもどのようにして売り上げを向上させれば良いのか、どのような施策を立ててどのようにビジネスを成長させれば良いのか、分からないことがあるでしょう。

そこで今回は、D2Cビジネスで売り上げを向上させるための施策について、詳しくお話させて頂きたいと思います。

今後D2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cビジネスで売り上げを向上させるための施策

ブランドにとっての集客商品の制作

実体のある商品を取り扱うと、どうしても収益性の高い商品を購入してもらおうとしてしまうのですが、それは必ずしも新規顧客獲得に繋がるとは限りません。

実際に集客をするとなると、広告の出稿を考えられるかと思いますが、その際、どのような商品でも売れると思ってしまい、収益性の高い商品を掲載し、なかなか新規顧客獲得に繋がらない、という事例が多いでしょう。

収益性を重視した商品ではなく、必ず「集客」を重視した商品を制作し、設定することが重要です。

この集客商品が決まっていなければ、どれだけ良いECサイトを作成しても、どれほど広告費用を使ったとしても、売り上げがなかなか上がることはありません。

集客商品を制作することで、顧客リストを獲得し、より多くのブランドファンを作ることができるのです。

KPIの設定

細かくKPIを設定することも非常に重要です。

自社Webサイト運営の際、きめ細かくKPIを設定することで、施策の優先順位が決めやすくなり、Webページの改善や成果の検証も行いやすくなるのです。

KPIを設定する際は、そのブランド全体の売り上げ高やアクセス数などの大きな指標を見ることももちろん重要なのですが、それだけではなくそこに至るまでの中間的な指標を明確に設定することもより重要なのです。

たとえば、コンバージョン率に課題を持っている場合は、特定の指定ワードのコンバージョン率が5%を超えることなど、そのブランドにとってより必要性が高い指標を選定し、KPIを設定しなければなりません。

イベントの数ヵ月前から検索対策を始める

自社ECサイトのアクセス数の増加を目指すには、SEOを避けて通ることはできません。

特に季節商材やイベント商材を取り扱うことができる場合、大型イベントに関連するためのキーワードを対策することは非常に重要です。

たとえば「クリスマス」のイベントに「プレゼント」を関連させる場合、検索ボリュームを始めるのは12月のイベント本番の数ヶ月前から、クリスマスプレゼントに関連するキーワードの検索ボリュームは増え始めると言われています。

ですので出来る限り早めに準備をし、対策することが重要なのです。

検索対策やページに関して、必ず商戦本番よりも前に実施するようにしましょう。

基本を徹底する

集客施策の成果が出る要因は、そもそもの基本を徹底することにあります。

SEOやリスティング広告、SNS経由などの集客にしっかり取り組みながら、Googleアナリティクスとヒートマップツールを導入し、Webページのアクセス分析を行い、ボトルのネックとなる部分をひとつずつ改善していく、と聞くと、それは当然のことだと思ってしまうかもしれませんが、何より重要であることが、基本を徹底する、ということなのです。

基本を徹底した集客を行わなければ、そもそも新しいアイデアや施策を生み出すことはできません。

まずは集客に関する知識をしっかり得て、柔軟に対応するようにしましょう。

まとめ

以上、D2Cビジネスで売り上げを向上させるための施策についてお話させていただきました。

D2Cはまだ新しいビジネスモデルであるからこそ、確実な成功手法や的確な施策があるというわけではありません。

ですが、今後D2C市場はより大きくなるであろうということが予想されていますので、自社がD2Cビジネスに参入する際は、いかに確実に売り上げを向上させることができるのか、ということを考えなければならないのです。

「当たり前のこと、基本をしっかりやりきる」ということを重視して、ぜひこれらの施策を参考に、D2Cビジネスに活かしてくださいね。