D2CビジネスにおけるPR戦略に重要なこと

企業や個人事業主が、小売店舗や流通業者を介すことなく、自社Webサイトで消費者に直接商品やサービスを販売する「D2Cビジネス」が今、多くの企業から注目を集めていることでしょう。

アメリカではもうすでに多くのD2Cブランドが巨額の資金調達を達成し、ユニコーン企業となっており、日本でもスタートアップ企業を中心にD2Cビジネスを展開する企業が年々多くなっているのです。

D2Cビジネスは、消費者にモノを販売することだけを目的としているわけではありません

モノが良いのはもちろんのこと、さらにそのモノに不随する魅力的な世界観を提供することが求められているのです。

D2Cビジネスを展開し、ビジネスを成長させていくには、Web広告をメインとしたデジタルが重要になってきます。

特にD2Cビジネスは、データドリブンなPDCAをカイエンさせていかなければなりませんので、ある程度のコストがかかってしまうのは自然なことです。

ですが実際にところ、販売している商材や価格などの理由によって、広告のみで競合他社に勝つことが難しい場合もありますので、このような場合は自社ブランドにとって有益な情報が自然と広がるような仕組み作りが重要になってきますよね。

そこで今回は、D2CビジネスにおけるPR戦略に重要なことについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

D2CビジネスにおけるPRに関する知識を得たいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2CビジネスのPR戦略に重要な3つのこと

明確なターゲット設定

PR戦略にまず第一に重要であるのが、明確なターゲットを設定することです。

D2Cビジネスとしては、自社にとって有益な情報がいかに自然に広がるか、どうすればそのような状況を作ることができるか、ということは、PRに対して大きな目的となるでしょう。

ですがこのターゲット設定を見誤った場合は、思うような情報拡散を狙うことができません。

「〇〇が好き、〇〇に興味がある」というユーザーをターゲットにすることで、ただ〇〇が好きというユーザーだけよりも、幅広いユーザーをターゲットにすることができ、そしてさらに新規性の高い商品であれば、より興味を持ってもらうことができるでしょう。

誰が自社商品を広げてくれるのか」ということを自社が理解する必要があるのです

たとえばターゲット設定が明確で適切であったとしても、なぜそのユーザーが情報を広げてくれるのか、という理由を用意しなければ、情報が広がることはありません。

自社商品をどのような人に利用してもらいたいのか、どのような人が求めている商品を提供したいのか、ということをしっかり考えていきましょう。

文脈の形成

自社の情報を誰が広げてくれるのか、ということを明確にした後は、そのターゲットがなぜ広げてくれるのか、という理由を作りましょう。

例えば、店舗を運営しているD2Cビジネスの場合、今新型コロナウイルスの影響により、経営が難しくなってしまっている場合も多いかと思います。

ですがもし、そのD2Cブランドにファンがついていたとすると、そのブランドの店舗をより頻繁に利用したい、継続して利用し続けたいと思われることがあります。

もちろん店舗型でなくても、ブランド自体により多くのファンを持つことができれば、D2Cビジネスらしくビジネスを進めることができるのです。

この顧客の心情にしっかりよりそった文脈を形成し、それに合わせて情報を広げてもらうことができるような働きが重要でしょう。

信頼度

ブランドにとって良い情報は、いかに信頼度が高いメディアの力を借りて世の中に広げることができるか、ということが重要です。

たとえば、自社ブランドが新規で立ち上げたばかりのブランドであった場合、どうしても信頼度が低いところからスタートになってしまいますよね。

ですが、自社のターゲットとしているユーザーに、どのような訴求をするのかどう共感してほしいのか、という想いをしっかり持って、情報発信を続けることで、徐々にターゲットユーザーからの信頼を得ることができるでしょう

そして信頼度が高いメディアとタイアップすることで、自社が明確に定めたターゲットユーザーからの支持を十分に得た上で、情報を広げていくことができるのです。

まずは自社ブランドに信頼を持ってもらえるような施策、そして働きが重要になってくるでしょう。

まとめ

以上、D2CビジネスビジネスにおけるPR戦略に重要な3つのことについてお話させていただきました。

D2Cビジネスでは、しっかりとしたPR戦略を持っていなければ、ビジネスの成長を見込むことはできません。

ですが、それはあくまでもプロダクトそのものが十分な完成品であるということを忘れてはいけません。

どれだけ上手くPRが出来ていたとしても、プロダクトに不備があれば、言行不一致になってしまいますよね。

プロダクトそのものから一貫して文脈を持つことで、PRにひとつの太い幹ができることを忘れずに、自社独自のPR戦略を立ててくださいね。