Direct to Consumerの略称である「D2C」は、企業や個人が小売店舗や流通業者を介すことなく、自社Webサイトで消費者に直接商品やサービスを販売するビジネスモデルです。
ECビジネスでは近年、最も話題になっている言葉のひとつではないでしょうか。
D2Cは、消費者に直接モノを届けることを意味するのですが、従来までのビジネスモデルと大きく異なることは、自社ブランド独自の世界観を伝えること、ユーザーへの利益還元を行うこと、そしてSNSインフルエンサーの拡散力が重要であることでしょう。
D2Cビジネスは多くの場合、ECサイトを運用するかと思いますが、ECサイト内にてユーザーが必ず通る場所と言えば「カート」や「入力フォーム」がありますよね。
実はここでの離脱率は70%以上にもおよび、最後まで入力を完了させるユーザーは、全体の約30%しかいないという事実はご存知でしょうか。
特に最近では、スマートフォンからの閲覧率が増えていますので、入力フォームを最適化することが重要であり、そのためには「EFP」が効果的なのです。
そこで今回は、D2Cビジネスでコンバージョン改善のためのすぐ出来るEFO対策についてお話させていただきたいと思います。
D2Cビジネスを成功させるには、コンバージョンを改善させることは欠かせませんので、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
ユーザーにとっての入力のストレスを軽減させるためにも、入力しなければならない項目数は必要最低限にしておきましょう。
入力項目数が多くなってしまうと、ユーザーの入力意欲と購買意欲が減少してしまい、結果的に離脱に繋がります。
購入に必要な情報だけに絞り込み、CVR最大化を狙いましょう。
文字は見やすいサイズにすることをおすすめします。
一般的なフォーム文字サイズは「14px」と言われていますので、これより文字が小さいとなると入力しづらくなります。
特に高齢者の方をターゲットとしている場合は、文字サイズがユーザーに負担をかけてしまいますので、顧客層に合せて文字サイズを大きくすることも、好結果に繋がります。
入力欄の幅と高さがスマートフォン向けに最適化されていない場合、タップを間違えてしまったり、入力をすることができなかったりと、離脱に繋がってしまいます。
推奨されている入力欄のサイズは画面横幅を最大限に活用し、高さは「50~60px」です。
高さや横幅にバラつきが出てしまうと、ユーザーから見て見づらいものになってしまいますので、最適化を図りましょう。
入力フォームに入力された内容を確認し、指定外の入力内容がある場合は、すぐにエラーを表示させる、リアルタイムエラーという機能を活用しましょう。
その場ですぐに入力ミスが明確になりますので、ミスがあるたびに何度も再入力させる手間を省くことができます。
「せっかく入力フォームに入力し終わったのに送信後にエラーが出てしまった」「また項目に戻らなければならない」という感情は悪い印象を与えてしまいますし、顧客にとってもストレスになり、離脱に繋がってしまいますので、リアルタイムエラー表示機能を付け、ストレスフリーで買い物を楽しんでもらうようにしましょう。
プレースホルダーとは、事前入力例を表示させる機能です。
事前に入力事例を表示させることで、ユーザーは何を入力しなければならないのか、ということが明確になり、入力に対して迷いがなくなります。
このプレースホルダーには、ラベルやヒントを置き換えると、フォームが短くなるのですっきりして見えるのですが、初めに見えていた内容が消えてしまい、ユーザーを困惑させてしまう場合もありますので、それが手間になるとユーザーにストレスを与えてしまいますので、ラベルやヒントの内容は設置しないようにしましょう。
生年月日の入力欄は、もしキーボード入力の場合は、ユーザーが入力に手間がかかってしまいますので、ロール形式のドロップダウンメニューにすることをおすすめします。
さらに最適化をするためには、「年」の部分を顧客の年齢層に合わせて、初期設定をすると良いでしょう。
よくあるものが、入力用と確認用の入力欄があるということですが、同じ内容を二回も入力することは、ユーザーにとってストレスになってしまいます。
また、スマートフォンではユーザー自身も二度の入力を面倒に思い、コピー&ペーストをして入力することも多いので、確認用は実用的ではない場合も多いのです。
以上、D2Cビジネスでコンバージョン改善のためのすぐできるEFO対策についてお話させていただきました。
これらの対策を行うことで、よりコンバージョンの向上を見込むことができ、入力フォームでの離脱を減らすことができます。
集客に成功しても、しっかり購入完了までのサポートをすることができなければ、せっかくのチャンスを逃してしまいますので、まだ取り組めていないものがあれば、ぜひさっそく取り組んでくださいね。