日本には、独特の文化があり、ビジネスにおいても、世界の基準とは離れたところで進化をしていると言われています。
日本で広く普及している商品やサービスであっても、世界のニーズとは大きく異なる複雑なものであるため、受け入れてもらえないことが良くあるのです。
さらに、現代の日本では、消費者のニーズが大きく変化し、複雑化しています。
つまり、もともと複雑であったニーズがより複雑になっているのです。
これは、D2Cブランドの場合、さらに顕著となっており、D2Cブランドはこの複雑化したニーズに対応していくことが求められているのです。
そこで今回の記事では、複雑化する日本の消費者のニーズについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
現代は、世界的に消費者の意識が大きく変化しており、どの国でもこれまでとは大きく異なるニーズに対応していくことが求められています。
これは、日本も同じですが、日本はそもそも世界的に見ても独特の特性を持っており、さらにそこから独自の変化をしているため、ニーズがより複雑になっているのです。
そのため、日本の企業やメーカーは、この複雑化したニーズに対応していくことが求められており、これは、D2Cのような新しいビジネスモデルにおいても同様となっています。
ただし、D2Cビジネスの場合、またさらにニーズは複雑化します。
D2Cビジネスは、既存の企業やメーカーが狙わない、ニッチな市場を狙うビジネスです。
そのため、日本の消費者の複雑なニーズの隙間にある、さらに複雑なニーズに対応していく必要があるのです。
先ほども述べたように、日本の消費者は世界から見ると、独特の感性を持っています。
そのため、日本でヒットしたプロダクトを海外に持って行ったとしても、海外の消費者には受け入れてもらえないことがほとんどなのです。
そして、その代表的なプロダクトがLINEです。
LINEは、日本では、スマホユーザーならだれもが利用しているとも言えるほど有名なプロダクトです。
TwitterやInstagram、facebookなども人気はありますが、年代や性別を問わず、日本で利用者が最も多いのはLINEなのです。
しかし、世界を見渡して見ると、TwitterやInstagram、facebookなどは世界に広く普及しており、利用者も大勢いますが、LINEは存在も知らない人がいるなど、広く普及しているとは言えません。
日本だけが、LINEの普及率が異常に高いのです。
これは、LINEが日本向けに複雑化したプロダクトであるからであり、海外では、このような複雑なプロダクトは受け入れられにくいのです。
日本には、このような複雑化したプロダクトが多く存在しており、ガラパゴス化と呼ばれることもあります。
このガラパゴス化と言う言葉は、スマートフォンが登場する以前の、日本の携帯電話サービスを表す言葉、ガラパゴス携帯(通称ガラケー)から広く使用されるようになった、東太平洋上に存在するガラパゴス諸島を語源とする言葉です。
このガラパゴス諸島は、その昔、他の大陸からの侵入が困難であったために、島に生息する生物は独自の進化を遂げていました。
19世紀以降に人間が入って以来、その生態系は変化してしまいましたが、他に類を見ないこの島の生物の独特の進化は、世界中に広く知られるようになったのです。
そして、ビジネスにおいても、独特の進化をするケースは、この島の生態系になぞらえてガラパゴス化と呼ばれるようになったのです。
日本では、世界の基準からかけ離れた、独特の進化をするビジネスやプロダクトが多く、LINEもその一つであり、それ故にガラパゴス化していると言われているのです。
このような言葉が誕生するほど、日本の消費者の感性は独特であり、ビジネスやプロダクトもそれに伴い、独自の進化をしているのです。
そのため、日本国内で、日本の消費者に向けたプロダクトを提供した場合に、ガラパゴス化してしまうことが多いのです。
これは、D2Cビジネスの場合では、さらに顕著となります。
先ほども述べたように、D2Cビジネスは、ニッチな市場を狙う必要があるため、さらにガラパゴス化する傾向があるのです。
しかし、ガラパゴス化したからと言って、ニーズに特化したプロダクトを提供しているのですから日本の消費者の視点から見れば、何も問題はありません。
海外進出やグローバル化を考えている場合には、そのままのプロダクトでは受け入れてもらえない可能性が高いですが、日本人のニッチなニーズをターゲットとするのであれば、ガラパゴス化することに問題はないのです。
世界から見た日本は、ビジネスに限らず、あらゆる面で独特の進化をしている国と捉えられており、日本人には独特の感性があると考えられています。
商品やサービスにおいても、それは顕著であり、他国では考えられないような商品やサービスが広く普及しているのです。
D2Cブランドの場合も、ニッチなニーズに特化しており、世界のD2Cブランドとは異なる面が多いのです。
これは、日本の消費者から見れば、問題はないように思えますが、世界のビジネスを基準として考えた場合には、大きな課題であるとされているのです。