D2Cビジネスで行うべき施策と押さえておくべきポイント

D2C 2022年1月2日

企業と顧客が新しい関係性を作り出していると言われている「D2C」ビジネスモデルが、国内外で大きな注目を集めています。

D2Cとは、Direct to Consumerの略称であり、企業やブランド自らが商品の企画や製造を行い、仲介業者を使わず独自のチャネルで消費者に直接商品を販売するビジネスモデルです。

このような直販型のビジネスモデルは、過去にも存在していたものの、D2Cビジネスではアパレルや美容業界を中心に増えてきていることが特徴でしょう。

D2Cビジネスを行うこと、ビジネスにおけるすべてを担うことができること、そして自由度が高く、変化できるポイントが多いこと、顧客からのフィードバックを得やすい環境にあること、PDCAを素早く回すことができることが特徴でしょう。

D2Cビジネスは自社内ですべてを担いますので、他社の事情に左右されることが少なく、柔軟に商品やサービスを調整することができますので、自分たちのこだわりを反映させたプロダクトアウトなモノ作りをすることができるのです。

今非常に盛り上がりを見せているD2Cビジネスであるからこそ、D2Cビジネスに挑戦したいという企業も多いことでしょう。

そこで今回は、D2Cビジネスで行うべき施策と、押さえておくべきポイントについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後D2Cビジネス市場への参入を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

D2Cビジネスで行うべき施策

D2Cビジネスにおいて、主要な販売チャネルとなる自社ECWebサイトでの売り上げを向上させるためには、顧客リストを獲得すること、そして自社ブランドのファン作りを欠かすことができません。

Webサイトへのアクセスに関しては、基本的に緩やかに少しずつ増えていくことが一般的だと考え、顧客リストを獲得するためには、「集客商品」を作ることが重要です。

新規顧客の集客施策としても、集客商品は必須で作るべきであり、どれだけ素晴らしいWebサイトを作成していたとしても、集客商品が明確に定まってない場合は、なかなか売り上げには繋がりにくいでしょう。

そして、KPIを細かく設定することも重要です。

自社Webサイトを運営する際、どのようなKPIを設定すれば良いのか、それには店舗全体の売り上げ高やアクセス数という大きな指標はもちろん、そこに至るまでの中間的な指標を設定することも重要なのです。

細かくKPIを設定することで、施策での優先順位も決めやすくなり、ページ改善での成果検証も行いやすくなるのです。

また検索対象は、イベントの数ヶ月前が重要です。

自社ECサイトのアクセス数増加を狙うためには、SEOを避けては通れません。

季節ごとの大型イベントに関連するキーワード対策を行うことは非常に重要で、このキーワードはそのイベントから数ヶ月前より検索ボリュームが増え始めるのです。

最後に、アクセス数を向上させるために、SEOに取り組んだり、リスティング広告を行ったりと、さまざまな方法があるのですが、どのような手段であってもやはり成果が出た要因としては「基本を徹底すること」です。

SEO、リスティング広告、SNSなどに取り組みながら、Goggleアナリティクスを導入し、Webページのアクセス分析を行う、というような一つ一つを改善し、何よりも基本を徹底しなければ、自社Webサイトの集客には繋がらないのです。

D2Cビジネスにおいての主な販売チャネルは、もちろん自社ECサイトであるものの、消費者との接点を増やすためにはECモールを活用することも有効です。

D2Cビジネススタート時、販売チャネルに主軸となる自社ECサイトを開設し、そしてSNSやオンライン接客、動画配信などによって顧客との関係性を創っていきます。

そしてブランドベースを作ることができれば、そこでECモールを活用し、新規顧客を獲得すると非常に有効でしょう。

顧客との接点を少しでも増やすためには、ECモールを積極的に活用することも重要で、「デジタルシェルフ」の考え方が良いとされています。

デジタルシェルフとは、デジタル上にある商品の棚を意味するもいのであり、検索エンジン結果上位、リスティング広告の枠、ECモールの検索結果上位、ECモールの広告枠などが、キーワード検索結果として該当します。

従来までのビジネスモデルとしては、小売店での棚こそ、一等地であったのですが、インターネット上で商品を探す消費者が多くなるにつれて、デジタルシェルフこそ、小売りの一等地になる可能性が高いのです。

だからこそ、ECモールも含め、消費者との接点を増やすっことが重要なのです。

以上、D2Cビジネスで行うべき施策と、押さえておくべきポイントについてお話させていただきました。

インターネットの拡大や、人々の消費行動の変化、そして企業と顧客の間に新しい関係性が生まれている今だからこそ、このような施策をしっかり理解し、D2Cビジネスに取り組むことが非常に重要なのです。

これからD2Cビジネスを始めようと思われている方は、ぜひこの記事を参考に、D2Cビジネスに関する施策の知識を増やしてくださいね。