インターネットの普及と、SNSの発達と共に、D2Cというビジネスモデルが多くの注目を集めています。
D2Cとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略称であり、製造者が直接消費者と取引を行うビジネスモデルのことを言います。
製造者と消費者の間に卸し業者などが介入しないので、手数料がかからず、さらに顧客と直接コミュニケーションを取ることができるので、新しい時代に即したビジネスモデルとして、スタートアップを含めた多くの企業がD2Cへ参入しているのです。
特にスタートアップの場合は、人事採用が大きな課題になることが多いですよね。
ビジネスでの人事採用は、その後のビジネスを左右する非常に重要なことですので、戦略的に行いたいところです。
そこで今回は、スタートアップD2C企業が取り組むべき人事採用戦略について、詳しくお話させて頂きたいと思います。
これからD2C市場へ参入しようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
採用業務は、コストがかかる上に、常に一定のリスクがある業務です。
経営の観点から採用を見ても、人材リソースの獲得手段のひとつですので、他の手段を選択しても全く不思議ではありません。
自社ビジネスに合っているのか、ということを軸として考え、どのように人材リソースを獲得していくか、ということを考えることが重要です。
D2Cビジネスでもよくあるベンチャー企業の人事業務では、とにかく優秀な人を選定し、とにかく人から入る企業が多いかと思いますが、本来はビジネスをスケールアップさせるための仕組みの設計が第一であり、その中で不足している役割やポジションを見て、それに適した人材を探すべきなのです。
0から1、1から10、10から100のフェーズにより、それぞれ人事戦略は異なってくるのです。
経営戦略に適した人材戦略を行わなければならず、D2Cビジネスは流動的で柔軟な人材活用が良しとされるビジネスモデルですので、もし共同で商品研究や商品開発を行うパートナー企業があるのであれば、そこから従業員を出向してもらったり、プロジェクトベースで考えて人材を活用することで、経営リスクを軽減することもできるのです。
柔軟にD2Cビジネスを進めるため、組織での縦割りという概念を敢えて作らず、商品開発担当と広報担当を兼任したり、意図的に商品開発と補助金対応などを兼務することができるような組織文化を作ることも良いでしょう。
今の時代に合ったD2Cビジネスだからこそ、セクショナリズムがない文化は醸成することで、よりイノベーションの促進にも期待することができます。
D2Cビジネスを実行する上では、社内体制と組織体制の構築が必要であり、ビジネスとして成り立つまで、しっかり育てていくことができる環境を整えることが重要です。
また、デジタルビジネスとして促進していくからこそ、デジタルに強い人材を組織に加え、新しい考え方を持ってビジネスを実行していくことも重要です。
自社D2Cブランドを醸成するためにも、まずは企業内での考え方、そして雰囲気を醸成することが重要であり、そこから紡ぎ出されるコンテンツを丁寧にユーザーへ伝えていくことをしっかり意識しましょう。
コスト面も重視して考えなければならないことを忘れてはいけません。
採用時、本当に採用すべきか、ということをしっかり検討し、その後に採用手段を検討しましょう。
もし採用コストをそこまで費やせない場合は、SNSなどで積極的に求人情報を発信していくこともおすすめです。
自社アカウントのフォロワーや、その繋がりから紹介され、採用に至ることも実際多いのです。
それでも採用が難しい場合は、自社のビジョンを全面的に出して採用活動をすることができるプラットフォームなどを利用して、自社の認知を高めていきましょう。
大企業ではないベンチャー企業の場合は、広報活動に注力し、まず認知してもらうことから始めていきましょう。
自社をしってもらう状態が出来ていない場合、どれだけ求人情報を出したとしても、機会損失が多くなる可能性が非常に高いのです。
以上、スタートアップD2C企業が取り組むべき人事採用戦略についてお話させて頂きました。
スタートアップの場合、ノウハウや経験が少ない場合が多いので、人事までも十分に考えられない、という声が多いのですが、今後のビジネスを左右する非常に重要なことです。
D2Cビジネスは、従来までのビジネスモデルとは異なり、時代の最先端を行くビジネスだからこそ、自社D2Cビジネス方針に合った人材を確保するためにも、ぜひこのような人事採用戦略をしっかり理解し、活用してくださいね。