ここ数年でトレンドワードになっているD2Cビジネスは、消費形態が変化する中で登場したビジネスモデルです。
D2Cは「コト付きのモノ消費」とも呼ばれており、世界観を構築するブランドが多く取り入れている手法なのです。
D2Cは、ブランドやメーカー、企業自らが商品を企画、製造し販売するビジネスモデルで、消費者と直接取り引きを行います。
インターネットとSNSが普及している今だからこそ、特に注目を集めているビジネスモデルであり、今後もさらに注目が高まっていくことが考えられているのです。
D2Cビジネスの成功事例が多い海外では、さまざまなブランドが注目を集めているのですが、中でもドッグフードを提供する「Ollie(オリー)」をご存知でしょうか。
Ollieは、エンゲージメントの高い顧客を確実に増やし、確実にD2C市場において高いポジションを保っているブランドです。
そこで今回は、D2Cブランド「Ollie」から学ぶ、D2Cビジネスの成功法について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後D2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひ最後までお読みになって、今後のビジネスの参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
今までドッグフード市場と言えば、数十年前からずっと大手企業に独占されており、同じ手法で製造と流通が行われていました。
ですが、コストを重視した大量生産型のドッグフードでは、長期保存ができるからこそ、ペットの肥満や糖尿病、がんの発生率が高まってしまい、不健康なドッグフードが問題となっていました。
このような大きな課題があったからこそ、健康的なドッグフードを製造しようとするD2Cブランドは非常に多いのです。
その中でもなぜ、Ollieに人気が集まっているのか、それにはやはり「高品質」と「健康的」が重要なポイントになるでしょう。
Ollieで提供されているドッグフードは、人が食べても安全で高品質な食材と、独自のアルゴリズム技術を用いて、個々のペットの健康状態に合わせてカスタマイズされた健康的なドッグフードが届けられるサービスです。
厳選した素材選びと味を重視し、鶏肉や牛肉、魚肉など人が食べるものを加工を最小限に抑えられており、完成品はすべて人が試食しているため、味も保証されていることが特徴です。
また、ペットに合わせたカスタマイズも特徴的で、初回登録時に顧客がペットのプロフィールと健康情報を登録すると、Ollieから自動的におすすめのドッグフードが提案されます。
そしてペットが食べた後にフィードバックを返すことで、さらにより理想的なドッグフードに近づいていくのです。
専用の訓練を受けた栄養士、技術専門家、製造業者から、Ollieのチームが組まれており、顧客との信頼関係を築き、どのような食材をどのように製造しているのか、ということを見せることで、透明性のあるブランドを目指しているからこそ、顧客に安心感を与えているのでしょう。
従来まで製造されていたドッグフードは、製造に関する法規制がゆるく、長期保存ができるように防腐剤が使われ、人工的な味付けがされ、さらに人が消費するには不適当な原材料を使用している不健康なドッグフードだったため、ペットの糖尿病やガンの発生率が上昇傾向にありました。
そして、シェアを占めていた企業は大手企業であったからこそ、悪い金儲けをしているという評判を作り上げたのです。
この習慣を打ち破るべく、OllieはD2Cとしてサービスを展開し、製造工程と流通のすべてを管理することで、個々のペットに最適で健康的なドッグフードを提供することができたのです。
Ollieは、D2Cとしてドッグフードを販売するだけでなく、Webサイト上で犬の健康や必要な栄養素について積極的に情報発信を行っており、その情報が多くのメディアにも取り上げられているのです。
また、Ollieは犬が顧客にとって大切な家族であるということをしっかり認識していますので、犬のことをまるで人かのように描写しているのです。
きれいな画像とシンプルな言葉で作られており、それがOllieの魅力的なポイントとして顧客から愛されているのです。
紹介特典とソーシャルメディアでの体験談を効果的に活用することで、効率良くブランドの認知度を向上させているのです。
以上、D2Cブランド「Ollie」から学ぶ、D2Cビジネスの成功法について、詳しくお話させていただきました。
もうお分かりいただけたかと思いますが、OllieはD2Cビジネスとして、顧客と個人的に親密な関係を築くための「機会」を非常に大切にしています。
Ollieが提供するものは「健康」であると考えているため、自社の健康的なペットフードを通じて、顧客が大切な家族の世話をしていて良かったな、と思ってもらえることを目標としています。
このように、他にはない独特なアプローチ方法こそ、OllieがD2Cビジネスとして成功していることに繋がるのでしょう。
ぜひこのような事例をもとに、D2Cビジネスを成功させてくださいね。