近年、D2Cというビジネスモデルがどんどん多くなっています。
より具体的に言うと、商品の企画や製造から商品を販売するアプリなどの運営まですべてを自社内で行い、直接消費者に販売するというビジネスモデルです。
自社で行うとなると、通販やECサイトと同じようにも感じられますが、これには違いがあります。
通販やECサイトは、直接商品を販売してより効率良く、利益重視を目的としているのですが、D2Cでは直接的な利益だけではなく、自社ブランドの確立も重視してるということが大きな違いでしょう。
D2Cビジネスを行っていると、領収書や納品書が大量に発生しますよね。
これらを紙として取り扱うと、コストが発生してしまいますが、デジタル化することにより、その分のコストを削減することができ、業務効率化に繋がります。
今は、テレワークや在宅ワークが推進されているので、今後さらにペーパーレス化が重要になってくるでしょう。
そこで今回は、D2CビジネスにWeb領収書を導入するメリットとおすすめのツールについてお話させていただきたいと思います。
D2Cビジネスをより効率良く進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Web領収書やWeb納品書とは、その名の通り紙で領収書や納品書を発行するのではなく、デジタルデータにて顧客に領収書や納品書を提供するものです。
Web上で領収書や納品書を発行し、そしてメールなどによって顧客に閲覧ページのURLを通知します。
メールを受け取った顧客は、注文番号や会員IDなどを用いて閲覧ページにログインし、そして領収書や納品書を閲覧、もしくはダウンロードを行います。
ECサイトの運営者は、書類の印刷や同梱などの手間がかかりませんので、印刷代の削減、そして倉庫業務の効率化に期待することができるでしょう。
領収書などをデジタル化することによって得ることができるメリットは3つあります。
まず1つ目は、コストの削減です。
デジタルデータで発行しますので、用紙代や印刷代、郵送料代などが発生しませんし、紙の領収書の場合は本来であれば5万円以上になると印紙が必要になりますが、デジタルで発行した領収書は印紙を貼る必要がありませんので、印紙代を削減することができます。
2つ目のメリットは、業務効率化です。
領収書や納品書をデジタル化にすることで、商品に書類などを同梱する必要がなく、業務の負担軽減に繋がりますし、他の顧客に誤って別の領収書を同梱してしまう、などのミスも防ぐことができます。
物理的な作業が無くなりますので、近年の働き方改革に合わせ、担当のスタッフはテレワークや在宅ワークで対応することができ、柔軟な働き方をすることができるのです。
3つ目のメリットは、プロモーションを活用することです。
Web領収書を発行するためのツールには、領収書や納品書の閲覧ページの中に、キャンペーンバナーを貼り付けたりと、プロモーションに有効活用できるものが多いのです。
購入履歴に応じて商品を提案するなど、リピーター育成のための施策も打つことができます。
・Dアプリ
Dアプリはドリームバンク株式会社が提供している、デジタル請求書発行ツールです。
企業が購入者に商品発送後、顧客情報を記載したCSVを作成し、アップロードすることで、そのCSVに記載されている顧客に、納品書や領収書のダウンロード専用メールが配信されます。
納品書や領収書の発行ページ内にバナーを設置することもできますので、キャンペーンなどを告知し、自社ECサイトへ誘導することもできます。
また、スロットくじ機能も備わっていますので、その機能を活用してクーポンを発行することで、リピーター育成をすることができます。
・助ネコWeb領収書
助ネコWeb領収書は、株式会社アクアリーフが提供しているデジタル請求書発行ツールです。
通販管理システムである「助ネコ」のベーシック版以上に標準搭載されており、企業が顧客にWeb領収書のダウンロード用URLを送り、顧客がダウンロードページにアクセスし、発行ボタンを押すことで、PDFにより領収書を受領することができます。
領収書のデザインも2種類から選ぶことができますし、スタイルシートでは独自のデザインにカスタマイズすることもできます。
・NEXT ENGINE
NEXT ENGINEは、ネットショップ一元管理システムで、Web領収書アプリです。
もうすでにNEXT ENGINEを利用しているという場合は、ウェブ領収書アプリを導入することで、納品書や領収書をデジタル化することができます。
NEXT ENGINEの受注伝票より、自動でRDF領収書を生成し、領収書ごとにダウンロード専用URLを発行し、商品出荷メールにダウンロード専用URLを追加して顧客に送信します。
もし顧客が領収書を閲覧する場合でも、伝票番号や電話番号を入力しなくても認証されますので、顧客側の入力不備などの問い合わせもないのです。
以上、D2CビジネスにWeb領収書を導入するメリットとおすすめのツールについてお話させていただきました。
EC市場が拡大する中で、今後さらにペーパーレス化が加速することが予想されます。
効率良くD2Cビジネスを進めるためにも、ぜひこの機会にWeb領収書の導入を検討してみてくださいね。