ここ数年、D2Cというビジネスモデルが大きな注目を集めています。
D2Cビジネスの成長率は、今後もさらに伸び続け、市場規模が拡大することが予想されているのです。
D2Cとは、メーカーや流通業者、小売店など、ネットモールなどの仲介業者を介すことなく、自社内で企画や製造した商品を、自社ECサイトを用いて消費者に直接販売する仕組みです。
仲介業者を介すよりもコスト削減で効果的なブランディングを行うことができますし、さらに消費者と継続的な関係を築きやすい、ということも特徴ですね。
D2Cビジネスで、ECサイトを制作するためには、さまざまな準備が必要です。
D2Cビジネスにおいて、ECサイトの運用を成功させるためには、どれだけ事前準備をしっかり行うことができるか、ということが重要になり、今後のWebサイトの運用にも大きな影響を与えることでしょう。
そこで今回は、失敗しないためのD2CWebサイト制作に必要なものとポイントについて、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後効率良くD2Cビジネスを進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、魅力的なWebサイトを制作してくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ECサイトを制作するには、多くのデータが必要になりますし、準備に時間がかかってしまうものもありますので、事前にしっかり準備をしておかなければなりません。
まずは「コンテンツ」です。
Webサイトには、ある程度の情報量が必要になりますし、情報量を増やせば顧客からのアクセスを集めることができますので、幅広いユーザーにECサイトを認知してもらいます。
食品であればそれを用いたレシピ、アパレルならコーディネイトなど、関連する情報を増やすことが重要です。
あらかじめ取り扱う商品のサイズや表記規格を定めておくと、顧客はより商品を探しやすくなります。
そして「写真」と「商品紹介文」も絶対的に必要ですよね。
ECサイトは、顧客が実際に手に取って商品を見ることができませんので、商品写真が非常に重要です。
細かい部分や大きさ、使用イメージなどが分かる写真をできるだけ多く用意することが重要です。
販売者がアピールしたいことではなく、顧客目線に立って顧客が何を知りたいのか、ということを考え、具体的に記載することが重要です。
また「サーバ」も必要です。
多くのECサイトは、インターネット上で業務用のシステムを利用するサービスである「ASP」を利用しているかと思います。
ASPは比較的簡単にWebサイトを構築し、運用することができますし、サービス内にサーバが含まれていますので、用意する必要はありません。
ですがもし、自由にカスタマイズできるような大規模なWebサイトを構築する場合には、ASP以外を導入することでしょう。
この場合、サーバ選定でWebサイト用のパッケージソフトやオープンソースがインストールできることや、セキュリティ対策がしっかりされているかを確認しましょう。
最後に必要なものが「SSL証明」です。
SSLとは、情報を暗号化し保護する仕組みです。
Webサイトでは、多くの顧客の個人情報を取り扱うので、情報漏洩を防ぎ、顧客の安全を守るため、Webサイト全体の信用のためにも、常時SSL化することは必須でしょう。
Webサイトを制作する際、どうしても見た目重視になってしまいますが、重要なことは、自社の目的やコンセプトに沿ったWebサイトにしなければならない、ということです。
そのためには、顧客視点に立ってWebサイトを運用すること、そして改善しやすく使いやすいWebサイトであることが重要です。
見た目が魅力的でも使い勝手が悪いWebサイトでは、顧客は離脱してしまいますし、多くの機能を盛り込み過ぎると、本当に必要な情報がどれであるのか、ということも分かりません。
顧客が欲しいと思っている情報をすぐ得ることができ、重要なところをしっかり目立たせ、顧客のWebサイト内での動線を意識したWebサイトであるべきなのです。
Webサイトは完成したら終了と思ってしまいますが、オープンしてからがスタートであることを忘れてはいけません。
Webサイトが完成すれば、Googleアナリティクスなどのツールを導入し、顧客視点でのWebサイトの分析を行い、改善点があればすぐに改良していき、顧客にとって使いやすいWebサイトであるべきなのです。
以上、失敗しないため、D2CWebサイト制作に必要なものとポイントについてお話させていただきました。
D2Cビジネスにおいては、Webサービスを正しく制作し、運用することこそ、ビジネスを成功させるための第一歩なのです。
Webサイト制作時に漏れがないよう、しっかり事前準備をして制作し、顧客視点を忘れないようにしてくださいね。