スタートアップ企業や実店舗持っていない企業であっても、ブランドイメージを直接消費者に伝えることができ、さらに少ないコストでビジネスを始めることができると注目を集めているビジネスモデルが「D2C」ですよね。
D2Cは、デジタルマーケティングとオンライン上のECのみで完結することができるため、従来の実店舗型売り切りビジネスよりも商圏を広く見ることができますし、自社内ですべて完結させることから、従来では必要であった仲介業者への手数料やマージンなどが必要なくなりますので、利益率の高い経営ができるという点こそ、非常にメリットが大きいでしょう。
今D2Cはスタートアップ企業へのビジネスチャンスだけでなく、投資先としても大きな注目を集めているのです。
D2Cはマーケティング分野においても、新しい「バズワード」として注目を集めており、日本国内でも続々とD2C人気ブランドが登場しています。
今ビジネス業界において、新たなトレンドとして一大勢力を築き始めていますよね。
そこで今回は、マーケティング視点から見るD2Cビジネスモデルについて詳しくお話させていただきたいと思います。
今後D2Cビジネスへの転換を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
まず最初のポイントは、D2Cは時代のニーズとの親和性が非常に高いということでしょう。
D2Cブランドがターゲットとしている主なユーザー層は「ミレニアル世代」です。
ミレニアル世代の特徴は、従来のようなモノ、商品を所有することに重視するのではなく、コト、体験を消費することでしょう。
つまり、ただ商品を購入して終わるのではなく、その商品に不随するブランドストーリーや背景を重視しているということなのです。
D2Cビジネスは、世界観を重視しているからこそ、時代のニーズとの親和性が非常に高く、今の時代との相性が良いと考えられているのです。
このポイントはマーケティング視点から見ると非常に重要なポイントでしょう。
さらに今、世界的に環境問題が議論されていますので、従来までのような大量生産や大量消費をメインとしているビジネスは敬遠されてしまう傾向にあり、利益最重視のため何かが犠牲になってしまうという形では、現代のニーズとは合っていないのです。
だからこそ、このような課題を解決するD2Cが好まれているのでしょう。
D2Cビジネスでは、最先端のブランドテクノロジーを有効活用しビジネスを進めていきます。
たとえば自社D2Cブランドの認知度を高めるため、その世界観を広げるためのツールとして、SNSやオウンドメディア、自社サイトを有効活用するでしょう。
またECサイトを起点として、ECサイトに訪れるユーザーの行動や属性を、顧客情報として収集することで、そのデータを詳細に分析することができ、それを売上向上や集客率向上のための施策に反映することができるでしょう。
このように、今はデジタルテクノロジーが発達しているからこそ、ブランドやメーカー自体が顧客のリアルな情報を得ることができるようになっているのです。
得た情報をもとに、さらに効果的な施策を図り、より効率性を求めることができるでしょう。
また自社で運営するSNSやオウンドメディアは、独自で自由に世界観を発信していくことができますので、アイデア次第でどんどん集客を見込むこともできますよね。
D2Cにスタートアップが多い理由は、デジタルテクノロージーの発達が大きくかかわってきており、低コストでブランドを立ち上げるという参入ハードルを下げていると言えるでしょう。
三つ目のポイントは、ループ型サイクルにより、LTVを高めることができるということでしょう。
従来までのカスタマージャーニーの終着点といえば、「購入」であったのですが、今後はその購入という終着点がなくなり、ループ型サイクルが主流になります。
つまり、左から右へ流れるだけのフレームワークでは、ビジネスが止まってしまう恐れがあるということなのです。
ですがD2Cビジネスでは、顧客がそのブランドの世界観に共感した後に商品を購入しますので、リピーターの獲得にも繋がりますので、ループ型サイクルを生み出すのです。
このような状態になると企業としては顧客との中長期的な関係を築きやすく、さらによりLTVを高めることができるのです。
以上、マーケティング視点から見るD2Cビジネスモデルについてお話させていただきました。
このようにマーケティング視点からD2Cビジネスを見ることによって、具体的にD2Cの何がすごいのか、何がどう新しいのか、ということがお分かりいただけたでしょう。
従来までのビジネスモデルとは全く異なった手法でありますので、ぜひこの機会にさまざまな見方からD2Cを分析し、ビジネスの役に立ててくださいね。