D2Cビジネスとは、Direct to Consumerの略称であり、消費者に対して直接的に商品を販売するビジネスモデルのことを言います。
自社内で商品を企画、製造し、それを仲介業者を介さずに、自社ECチャネルを用いて商品を販売します。
D2Cビジネスの中でも特にパーソナライズD2Cは、ここ数年で大きな成長を遂げているものであり、消費者からの需要が高まりつつあるのです。
初回登録時、顧客が自身の詳細な情報を登録しておくことで、自分のライフスタイルに合った高品質な商品が送られてきますので、より顧客ニーズに沿った商品やサービスを提供することができるのです。
大量消費文化が廃れ、消費者は自分に合っているものを重視するようになったからこそ、子の価値観が浸透し、パーソナライズ商品のニーズが高まってきているのです。
そこで今回は、さまざまな分野におけるパーソナライズD2Cビジネスの成功事例について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後パーソナライズD2Cの展開を検討されている方は、ぜひアイデアの参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
「FUJIMI(フジミ)」
FUJIMIは、日本初のパーソナライズサプリメントであり、肌診断からサプリが提供されます。
サプリの組み合わせは2,000億通りと言われ、オンライン上で簡単な肌診断を行うことで、顧客ひとりひとりに適したサプリメントが配送されます。
実際、サプリメントはどこでも手に入れることができるのですが、自分にとってより最適なサプリを判断するには、専門家や医師でなければ判断できないという難しい現状だったのですが、FUJIMIがオンライン肌診断を取り入れたことで、この問題が解決されるでしょう。
「時代が求めるサービス」として確かな人気を誇ったのです。
「iHack(アイハック)」
iHackはパーソナライズサプリメントではあるのですが、ターゲット層がビジネスリーダー向けに絞り込まれています。
「飲むパフォーマンスケア」というコピーを掲げ、ビジネスシーンにおける訴求により、多くのビジネスマンからの支持を集めました。
ビジネスマンにとって睡眠サポートや集中力サポートなどの嬉しい効能のほかにも、オリジナル配合や、専門家と共同開発している点など、新規性と信頼性が高いことも見逃せないポイントですね。
「MEDULLA(メデュラ)」
MEDULLAは、それぞれの人の髪の毛に関する悩みに対し、約3万通りの処方からその顧客に最適なシャンプーを提供するパーソナライズD2Cです。
ボトルの見た目に関しても、可愛くオシャレなデザインに加え、それぞれに「FLOWER」「SUN」「OCEAN」などの名前がつけられているため、ひと目で数多くの組み合わせがあることを想像させますよね。
MEDULLAの運営元の株式会社Spartyは、パーソナライズスキンケアブランド「HPTARU PERSONALIZED」のローンチも発表しており、パーソナライズ自体のノウハウも蓄積されています。
今後もさらに別ジャンルのパーソナライズD2Cを展開していくことが予想されるでしょう。
「COLORIS(カラリス)」
日本初のパーソナライズヘアカラーCOLORISは、自宅で高級ヘアサロンのような仕上がりを体験できるD2Cブランドです。
美容室でヘアカラーをすると数万円かかってしまうし、だからと言って市販の低価格のヘアカラーでは髪の痛みが気になってしまう、という状況に新たな選択肢をプラスしたのです。
顧客の髪質をしるために、カラーベースを元にした11個の質問を行い、顧客がこの質問に答えることで、1万通り以上の処方の中から最適な処方を組み合わせ、提案されます。
新型コロナウイルスにより、外出を控える時間が増えた結果、会員数が20倍も増えたといわれる今注目のD2Cブランドなのです。
「snaq.me(スナックミー)」
snaq.meは、パーソナライズおやつ体験を提供しており、日本国内ではパーソナライズD2Cとして先駆けになるでしょう。
ヘルシーなライフスタイルに興味関心を持っている女性ユーザーをターゲットにしており、「おやつを食べる場所はどこか」「おやつと一緒に何を飲むか」などの簡単なアンケートを行い、その解答から美味しくて健康的なおやつをBoxに入れ、顧客のもとに届けられます。
100種類上ものおやつを自社内で製造していますので、顧客にとっては何が入っているのか楽しみになりますし、原料ベースでアレルギーや嫌いな材料を除くことができますので、安心感がありますよね。
「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」
GREEN SPOONは、瞬間冷凍された野菜やフルーツが自宅に届くスムージのパーソナライズD2Cブランドです。
顧客は自身の身体にまつわる5つの悩みと、生活習慣にまつわる5つの悩みに応えることで、GREEN SPOONが選定したおすすめのスムージーに出会うことができるのです。
スムージーの定番レシピは全部で25種類あり、少しずつそのレパートリーが多くなっています。
今後も野菜やフルーツの多様な組み合わせによって、栄養や味を考慮し好きなものを発見することができる楽しみも提供されていますよね。
健康志向がブームとなる中で、健康的な楽しみが生活に加わり、顧客ニーズに適格に応えたD2Cブランドだと言えるでしょう。
以上、様々な分野におけるパーソナライズD2Cビジネス成功事例をご紹介させていただきました。
パーソナライズとして提供するには、顧客からの期待は「自分に合う最適なもの」です。
だからこそ、届いた商品が自分に合っていて当然であり、少なくとも合わせてくれようとしていると感じさせることが非常に重要なのです。
顧客を魅了するようなパーソナライズD2Cブランドにするためにも、ぜひこれらの成功事例をアイデアの元にしてくださいね。