サブスクリプションビジネスで行動観察を失敗させないために知っておくべきこと

ここ数年、ソフトウェア業界を中心に、サブスクリプションビジネスと呼ばれる新しいビジネスモデルを導入する企業が増加しています。

サブスクリプションビジネスは、商品そのものを購入するのではなく、商品やサービスを一定期間利用するための権利を購入する仕組みです。

サブスクリプションの特徴としては、サービスを所有せずに「利用」すること、商品を独占せずに「共有」することです。

サブスクリプションの需要がどんどん高まり、デジタルのみならず様々な業種がサブスクリプション市場へ参入し、新しい概念も多く生まれています。

特にサブスクリプションビジネスでのリサーチ手法として「行動観察調査」が注目を集めていることでしょう。

顧客ニーズに的確に応える、顧客満足度を向上させるためにも、行動観察調査を行うことは非常に重要です。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスで行動観察調査を失敗させないために知っておくべきことについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスを確実に成功させたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクリプションビジネスにおける行動観察調査

今なぜ、サブスクリプションビジネスにおいて行動観察調査が注目されているのでしょうか。

行動観察調査とは、その名のとおり、言葉だけでなく動作やその環境を実際に観察することであり、言葉だけでなくその人が持つ情報を詳細に得ることができるのです。

人は、絶対的にすべての動作を考えて行っているわけではありません。

多くの行動は無意識のうちに行っていることがあると考えられておりますので、行動を観察することで、言葉だけではない情報を得て、そこから新たな築きを得ることができ、それが行動観察調査を行うメリットになるのです。

今どんどん広がるサブスクリプション市場で、勝ち抜く企業になるためには、この行動観察調査を行い、そして顧客ですらも気付いていないニーズを知り、そしてそれに応えることができるような商品やサービスを開発することが求められているのです。

行動観察調査を失敗させないために知っておくべきこと

・先入観や固定概念を捨てる

誰しも人には価値観がありますので、自分なりの判断基準を持ち、物事の良し悪しを決めるかと思います。

自分とまったく同じ価値観を持った人間はそういることはないので、行動観察を行う上では自分の先入観や固定概念を捨てることが重要です。

先入観や固定概念を持ったままでは、調査対象者の本心に迫ることができません。

相手を受け入れ、なぜそのような行動をとったのか、という調査対象者の思考を堀探りながら観察していきます。

これは、行動観察調査だけでなく、インタビューやその他の調査においても、調査対象者には同様の意識で行う必要があります。

自身の価値観を捨てず、それを持って行動の理由などの尋ねてしまうと、調査対象者は自分の行動が間違ってしまっていたのか、と思ってしまう可能性があり、本音が出なくなってしまいます。

あくまでもフラットな目線を持って、調査対象者の行動を捉えることが重要です。

・あらかじめ仮説を立てる

仮説とは、調査対象者が普段してるであろう行動、もしくは抱えているであろう課題などを、事前にクライアントと擦り合わせることが重要です。

クライアント側にしか想像できない悩みがある可能性もありますので、行動に対して一定の基準を設定しておくことで、観察時の目線を合わすことができるようになり、深く追求すべきことが明確に見えてきます。

もし、調査対象者が仮説外の行動を取ったときには、これまで重要な要素を逃していたことを見つけることができなかった、ということが分かりますので、この聞き取りに関しては、仮説とより離れている行動を中心に考えましょう。

・目的、行動、結果の3つの要素を掴む

人はもし、無意識であったとしても、その行動には必ず目的が存在しています。

そして行動に至った後には、その行動の結果どのようになりたいのか、ということが隠れているのです。

行動観察調査においては、目的行動結果3つの要素を意識して取り組みましょう

同じ行動のパターンであっても、調査対象者によって目指したい結果が異なることがありますので、行動観察調査を行う場合には、この3つの要素が変わってくることがあると理解しておかなければなりません。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスで行動観察調査を失敗させないために知っておくべきことについてお話させていただきました。

行動観察調査を行うことで、言葉だけでなく行動観察を行い、より深く人を理解することが最重要だと考えられています。

また、行動や環境のみならず、それぞれの「つながり」を意識することも非常に重要です。

サブスクリプションビジネスには非常に役に立つ調査ですので、ぜひ行動観察調査を活用してみてくださいね。