サブスクリプションビジネスにおける広告運用自動化へ意識すべきこと

ここ数年、サブスクリプションというビジネスモデルが急激に広がりを見せており、私たちの生活にも定着しつつありますよね。

そもそもサブスクリプションビジネスとは、所有から利用へ、という価値観に合ったサービスであり、課金提供型のビジネスモデルであり、サービスを一定期間利用するための「権利」に対して定額料金を支払うサービスです。

期間に関してはさまざまですが、契約期間内であれば定額でサービスを利用することができますので、ユーザーは自身の生活に合わせて、より効率的に、そして実用的にモノやサービスを利用することができるのです。

サブスクリプションビジネスを行う上で、Web広告という言葉を耳にすることが多いかと思いますが、Web広告の運用はどんどん自動化が進んでいることをご存知でしょうか。

これに伴い、人が介入することができる部分がどんどん少なくなってきていると言われており、今後もさらに自動化の傾向が続くと考えられています。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスにおける広告運用自動化へ意識すべきことについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスにおける広告運用への知識を増やしたい、と思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

広告運用の自動化

ここ数年でどのようにWeb広告が自動化されているのかを見ていきましょう。

まずは「自動入札」ですよね。

自動入札は、コンバージョン数の最大化とコンバージョン単価の最適化など、キャンペーンごとに目的を設定し、その目的に応じてその都度入札の機会に適した入札価格が自動的に適用される、という仕組みです。

その都度入札の機会に適した入札価格、ということがポイントで、今までどの入札機会においても、人が主導で設定した一律価格により、オークションに参加していた手動入札とは異なり、過去配信していたデータをもとに、それぞれのユーザーがリアルタイムで適切な入札価格を算出し、そのまま適用することができます。

そして「レスポンシブ系広告」は、いくつかの広告文と画像のセットを作成し、そしてその中から配信機会に応じて適切な文言や画像を自動的に選び、広告として配信していく機能です。

広告文五との結果を人が手動で集計して良いか悪いかを判断し、その結果に合せて新しい広告文を作成しなくても、どんどん改善が進むようになっています。

「自動運用ルール」に関しては、指標や集計期間、アクションなどを設定し、運用を自動化する機能であり、この機能を活用することで、人が日々行っている入札調整やKW、検索語句の調整などをルールを守り、自動的に行ってくれます

そして「最適化案」は、媒体が過去の学習データをもとにさまざまな案や、施策を提案してくれます。

今現在では、GoogleとYahoo!のディスプレイ広告のみで展開されている機能で、Googleに関しては、これを自動で適用する機能もリリースされていますので、これらすべての自動化も近い未来ではないでしょうか。

代表的なものだけでも、これほど多くの自動化が進んでいることが分かります。

Web広告自動化で意識すべきポイント

Web広告の自動化が進む中で、意識しなければならないポイントは、機械学習が進みやすいようにデータのバリエーションと量を担保しておくこと、運用していると変化が起きる中での「なぜ」ということを問い続けること、機能は万能ではないので商品やサービスを一番近くで見て理解し、正誤を見極めることでしょう。

データの種類を増やすということに関しては、たとえば広告文やキーワードは1種類のみという状態では、良いか悪いか、ということを判断するための材料が足りていませんので、上手くパフォーマンスを発揮することができません。

ですので、キーワードや広告文を復習類交え、データを十分に揃え、アカウント内で自動的に分析と改善をすることができる状態にすることが大切です。

そして、データの量を増やすことに関しては、キーワードごとに広告グループを作ってしまったり、アカウントの中にデータの量が少ない広告グループが乱立してしまった場合、広告グループの数はおおくなるものの、ひとつの広告グループあたりのデータ量は非常に少なくなってしまいますよね。

このような状態の場合、改善を行うにはデータ量が不足していますので、改善が進まないという場合があります。

ひとつのグループにデータがまとまっている場合、改善のための情報量が多くなり、改善するポイントを見つけやすくなるのです。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスにおける広告運用自動化へ意識すべきことについてお話させていただきました。

Web広告運用中の作業に関しては、人そのものが不要になってくるのですが、実際には自動化のためのデータの土台作りや施策の立案に関しては、まだ人の存在が重要であることも多いでしょう。

ですが、今後さらにWeb広告の自動化が進んでいくことが予想され、サブスクリプションビジネスにも大きな影響を与えますので、ぜひこの機会にWeb広告の自動化に関する知識を深めてくださいね。