サブスクリプションビジネスにAIを活用するメリットとデメリット

近年、着実にサービスの数を増やしているのが、サブスクリプションビジネスでしょう。

サブスクリプションビジネスと聞くと、Amazon primeやApple Musicなどの音楽や動画配信サービスを思い浮かべる方が多いかと思いますが、今は家具家電やアパレル業界でもサブスクリプションサービスの提供がされており、その市場はどんどん広がっているのです。

サブスクリプションビジネスの収益モデルは、商品をシェアするシェアリング型と、デジタル商材を利用するクラウド型、購入を前提とした契約を結ぶプレオーダー型の3つに分けられます。

自社はどのような層にニーズがあるのか、どのサービスが好調で、どのサービスが不調であるのか、などを丁寧に分析していくことが大切です。

サブスクリプションビジネスを行う上で、「AI」に注目する企業も多いでしょう。

AIは、ITテクノロジーで変革をもたらすDXを実現するための技術のひとつとして注目されているのですが、サブスクリプションビジネスにAIを活用するとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスにAIを活用するメリットとデメリットについて、詳しくお話させて頂きたいと思います。

これからサブスクリプションビジネスにAIの導入を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

AIとは

通常のコンピュータでは、指示されたプログラム通りに作業するだけなのですが、AIは人工知能と訳され、コンピューターシステムが学習し、その学習データに基づいて判断しますので、人間の頭脳にかなり近い機能が備えられています。

過去のデータをもとに、その場の状況に合わせて柔軟で適切な対応や判断がされますので、サブスクリプションビジネスにAIを導入することで、複雑で膨大な作業の簡略化、もしくは自動化に繋がるのです。

ビジネスの場においてAIの活用シーンは、定型業務の自動化とデータ分析、新しい顧客接点でしょう。

今まで人が行っていた業務をAIに任せることで、スピーディに、そして正確に処理することができますので、作業効率の向上に貢献します。

今のニューノーマル時代には、AIを導入した対応が、より求められることでしょう。

AI活用のメリット

AIを活用するメリットは、「業務効率化」「人手不足の解消」「CXの向上」です。

有人対応とAI対応を比較すると、従業員の業務負担を大きく削減できることが分かります。

AIにより、より多くのデータ処理をスピーディに、また業務品質を統一しながら処理することで、従業員はその業務以外のコア業務に注力することができますので、業務効率化と生産性向上に期待することができます。

また、今まで従業員が行っていた業務をAIが作業をこなすことにより、人手不足の解消に繋がります。

今少子高齢化社会であり、多くの企業では人手不足が深刻化しており、長時間労働の問題も出ているのですが、AIにより職場環境を改善することで、働き方改革の推進にも繋がります。

そして、AIにより顧客接点をより強化することで、CXの向上にも期待することができるでしょう。

CX向上のためには、Webサイト上にチャットボットを設置することをおすすめします。

チャットボットにより、顧客は気軽に問い合わせをすることができますので、商品やサービスの理解促進に繋がるでしょう。

チャットボットと有人対応を組み合わせることで、よりスムーズに顧客問題の解決へと導くことができますので、さらに顧客満足度を高めることができます。

AI活用のデメリット

AIを活用するデメリットは、「データ準備のハードルが高い」「思考プロセスのブラックボックス化」「リスクマネジメントが難しい」ということでしょう。

AIを導入するには、まずAIが学習するための教師データを準備するためのデータプレパレーションのプロセスを行い、制度の高い教師データを読み込ませなければならないのですが、これにはかなり多くの時間と労力が必要になります。

このデータ準備のハードルが高いことが最大の理由で、AIの導入が進まないという企業も多いのです。

また、AIにはディープラーニング機能により、蓄積した膨大なデータや経験を通して自律的に学習した上で判断するのですが、この思考プロセスが人間にわかりづらいことがデメリットであり、ブラックボックスと呼ばれているのです。

AIが出した答えは本当に最適なのか、という判断に迷ってしまい、この判断基準が明確である作業では大きなデメリットではないでしょうか。

AIを活用し、もしトラブルが発生してしまった場合、そのトラブルの原因となることを突き止めることとトラブル解決までに時間がかかってしまう、というリスクがあります。

もし多くの業務をAIが行っている場合は特にこのデメリットが大きくなってしまいますので、事前にしっかりとした管理体制を確立させなければなりません。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスにAIを活用するメリットとデメリットについてお話させて頂きました。

今の時代、ビジネスにAIの導入を検討することは良いのですが、AI特有のメリットだけでなく、デメリットもしっかりふまえて検討しなければなりません。

もしメリットの方が大きく感じられるのであれば、段階を踏んでAIを導入することで、よりスムーズにビジネスを進めることができますので、ぜひこの機会にAIについて考えてみてくださいね。