サブスクリプションビジネスでBCPを策定するメリット

今、新しいビジネスモデルの1つとして、サブスクリプションビジネスが大きな注目を集めています。

従来までは、商品を購入するたびにその代金を支払う、ということが一般的であったのですが、サブスクリプションでは商品やサービスを一定期間利用するための料金を支払うことを意味しています。

「所有する」という時代から「利用する」という時代に変わっているからこそ、さらにサブスクリプションビジネスの注目度が高まっているのでしょう。

サブスクリプションビジネスを行う上では、ビジネスへの影響を最小限に抑えるために注目されているのが「BCP(ビジネス継続計画)」です。

BCPは、ビジネスの継続経計画を意味しているBusiness Continuity Planningの頭文字を取った略称であり、自然災害や感染症、サイバー攻撃などの緊急事態発生時でも、ビジネスを継続することができるよう、対策を策定したものです。

これはサブスクリプションビジネスにも非常に役に立つものですので、覚えておくべきだと言えるでしょう。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスでBCPを策定するメリットについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後サブスクリプションビジネスを効率良く進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

BCPの目的

BCPを行う目的は、もし万が一の緊急事態発生時、企業が被る被害を最小限に抑え、ビジネスを継続していくことが出来る可能性を高めることです。

もし対策がされていなければ、災害発生時には現場がパニックを起こしてしまい、ビジネスを再スタートさせることが遅くなってしまうことがあるでしょう。

また、一時的にビジネスの停止を余儀なくされてしまい、廃止に追い込まれる場合も珍しくはありません。

だからこそ、今現段階のビジネスの良し悪しに関わらず、BCPの策定は必要不可欠なのです。

BCP策定のメリット

・緊急事態発生時でも適切な対応を行うことができる

上記でも説明した通り、BCPを策定し、指揮や命令系統を明確にすることで、緊急事態発生時であっても速やかに状況を把握、スピーディーに的確な判断を行うことができます。

実際にBCPを策定することで、ビジネスの優先順位が明確になったり、実際のビジネストラブル時でも適切に対応することができたなどを思われる方も多く、ビジネスの再スタートに向けて、事前に優先順位を策定し、計画に沿って確実に進めることで、ビジネスの早期再開を実現することができるのです。

・業務改善や効率化に貢献する

BCPを策定する過程の上で、業務の見直しを行うと、業務改善や効率化に貢献する、ということも大きなメリットでしょう。

また、業務の定型化やマニュアル化が進んだり、在庫の適正化に繋がったり、調達コストの削減に繋がったりと、非常に良い影響を与えることが分かっています。

そして、今現在の業務を正しく見直すことは、従業員のリスクに対する意識の向上にも繋がりますので、結果的に企業リスクマネジメントへの貢献にも期待することができるでしょう。

・企業評価の向上

BCPの策定は企業評価の向上にも繋がります。

もし緊急事態が発生した場合には、被害を受けるのは自社だけではありませんよね。

ですがもし、自社のみがBCPを策定していなかった場合、どうしてもビジネスの再スタートが遅れてしまう可能性があり、そうなると取引先や消費者にも影響を与えてしまう恐れがあるでしょう。

ですのでBCPを策定し、企業としての信頼度を高めることで、企業評価の向上にも繋がるのです。

BCPを策定での課題

BCPを策定する上での課題は、BCPを策定をする上での必要なスキルやノウハウがないこと、そしてその人材を確保することができないことが挙げられるでしょう。

実際にもまだまだBCPの策定のノウハウが十分にない企業が多いので、自社内で実施することに対してハードルが高く感じてしまっている企業が多いのです。

また、策定する時間を確保することができない、ということも課題にあがってくるでしょう。

どうしても現状の業務対応を優先してしまい、BCPの策定までの時間を作ることができず、時間の確保が難しいという企業も多いのです。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスでBCPを策定するメリットについて、詳しくお話させていただきました。

BCPを策定することのメリットは非常に多く、サブスクリプションビジネスにも役に立つのですが、実際にはなかなか踏み出せずにいる場合も多いことでしょう。

BCP対策は、今後長く安心してサブスクリプションビジネスを続けていくためには、ぜひ行うべきものだと言えますので、まだ行われてない方は、今後のサブスクリプションビジネスのためにも、ぜひこの機会にBCPの策定を検討してくださいね。