サブスクリプションビジネスに活用すべき「アジャイルマーケティング」とは

商品やサービスを購入して所有するのではなく、一定期間利用することができる権利に対して料金を支払う、サブスクリプションビジネスが今、多くの企業から注目を集めています。

サブスクリプションビジネスが拡大し始めた頃は、BtoBのソフトウェアからスタートしたものの、最近ではBtoCなどで音楽や動画などのコンテンツの配信サービスや、自動車や家具家電を月額制で貸し出すサービスも多くなっており、さまざまな業種がサブスクリプションとしてサービスを提供し始めています。

サブスクリプションビジネスを行う上では、マーケティングを行うことは必要不可欠なのですが、サブスクリプションを求める社会や消費者のライフスタイルの変化に応じて、マーケティングの形も変わってきています。

従来までとは異なり、デジタル技術が浸透している今だからこそ、マーケティングの在り方は常に変化し、その変化のスピードも加速的に向上しています。

このような状況において注目を集めているものが、「アジャイルマーケティング」なのです。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスに活用すべき「アジャイルマーケティング」について、詳しくお話させていただきたいと思います。

サブスクリプションビジネスでのマーケティング知識を増やしたい、と思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

マーケティングは時代の変化によって変わる

アジャイル(Agile)とは機敏、頭の回転が速い、という意味をもっており、そのマーケティングであるアジャイルマーケティングは、機敏なマーケティングという意味になります。

そもそもこのアジャイルマーケティングは、ソフトウェアの分野において考えられていた「アジャイル開発」という考え方が基となったマーケティングです。

従来までのシステムやソフトウェアの開発と言えば、すべての工程に対し細かな計画を立て、そして実験的な検証を何度も重ねた末に完成させる、ウォーターフォールモデルが主流でした。

ウォーターフォールモデルは、それぞれのタスクが明確になるなどメリットが多く、非常に管理がしやすいと考えられているのですが、大規模で長期間のプロジェクトになってしまうので、柔軟に使用の変化や追加オーダーには対応できない、というデメリットがありました。

アジャイル開発では、Webやアプリなどの速いサイクルのものに関しては、小規模で大まかに計算し、設計からプロトタイプの作成までを、機敏に進めることができます。

顧客ニーズや要望を基にして、常に方向性を調整しながら開発し、提供開始した後もユーザーの声を聞き、反映させながら、より良いものへとアップデートしていきます。

急速にマーケティングが変化している今だからこそ、マーケティングにおいてもスピード感が求められており、さらに消費者ニーズが多様化しているからこそ、確立したマーケティング施策を立てることは難しいのです。

そうなると、初めから小さくし、素早く実証に移すほうが、サブスクリプション市場では柔軟に対応することができると考えられ、アジャイルマーケティングが注目を集めているのです。

マーケティング自体が高速マーケティングの時代

製品製造の高速化

原料の調達から部品生産、そして組み立てなど、商品の完成までの水平分業がグローバル化しており、自社工場を持たなくても、海外の工場で高いクオリティのものを安価に素早く作ることができます。

だからこそ、小規模な企業であっても簡単にインターネットで調べ、メールで交渉し、海外工場へ商品生産の依頼することができるので、「つくる」ということに対する障壁が無くなりつつあるのです。

情報伝達の高速化

インターネットを通じて完成した商品の情報だけでなく、その商品の評判までも、即座に世の中に伝えることができますので、「伝える」ということも高速化しています。

購入の高速化と簡単化

今スマートフォンとSNSが普及しているからこそ、誰でもどこにいても、気になる商品はすぐに詳細を確認し、他社商品と比較し、気に入ればすぐに購入することができますので、「モノを買う」ということも速く、簡単になっているのです。

アジャイルマーケティングが求められる背景には、デジタル技術の浸透があり、マーケティング自体が高速マーケティングの時代になっているのです。

特に上記の「つくる」「伝える」「買う」ということは、マーケティング4Pの中の3つの要素でありますので、マーケティングフレームのほとんどが高速化してしまっているのです。

また、デジタルによって高速化されていますので、多くのさまざまなデータをリアルタイムで手にすることができるようになっており、その顧客データを「測る」ことも高速化できるようになり、アジャイルマーケティングの浸透を加速させているのです。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスに活用すべき「アジャイルマーケティング」についてお話させていただきました。

アジャイルマーケティングの概念は、日本では比較的新しいものの、アメリカではもう数年前から「アジャイルマーケティングでなければならない」と言われていました。

今の消費者ニーズが1年後変わらないとは言い切れないほど、変化が激しく、揺らぎ続ける環境の中で、いかに最小限にリスクを抑えるか、顧客ニーズにスピーディに対応するかということが非常に重要なのです。

サブスクリプションビジネスに、このアジャイルマーケティングは非常に役に立つ考え方なので、ぜひこの考え方を取り入れてみてくださいね。