サブスクの問題点から見える成功のポイント!

サブスクサービスは、今や、一般の消費者に広く普及し、日常に欠かせないサービスとなりつつあります。

このサービスがこれほど急速に消費者からの支持を得ることができたのは、簡単に利用することができ、様々な種類のサービスが提供されていると言う利便性の高さにあります。

しかし、サービスが広く普及するにつれて、問題点も浮き彫りとなってきているのです。

そこで今回の記事では、サブスクの問題から見える成功のポイントについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

サブスクサービスが抱える問題

サブスクの問題点はいくつかありますが、まず挙げられるのが、一度申し込みを済ませてしまえば、そのまま利用し続けることができるという点です。

これは、利用者にとっては大きなメリットではありますが、一方で、デメリットでもあるのです。

実際に、簡単に申し込んだがために、契約していることを忘れてしまう利用者が多く、利用してないのにもかかわらず、利用料だけを払い続けているケースが増えているのです。

これは、サブスクサービスは自動更新が多いこと、また、クレジットカード決済の利用者が多いことが要因です。

自動更新は、毎回手続きをする必要がなく、消費者にとっては便利なサービスではあります。

しかし、消費者側からの申し出がない限り、契約は自動で更新され続けるため、クレジットカード決済を利用している場合、支払い続けていることに気付くのが遅れてしまうことが多々あるのです。

この問題は、利用者にとっては損失となるため大きな問題となりますが、サービスを提供する企業側にとっては、金銭的な損失はありません。

むしろ、指摘すれば解約されてしまう可能性が高いため、このような利用者にとって不利益な状況を分かっていてあえて放置しているケースも多くあるのです。

これは、言うまでもなく利用者の信頼を損なう行為です。

サブスクサービスには、デジタルを活用する、利便性が高いと言った特徴よりも、従来のビジネスとは大きく異なる特徴があります。

それが、顧客の視点に立ち、顧客が求めるサービスを提供し続けていくことです。

サブスクサービスの仕組みでは、利用者に継続して利用してもらわなければ、収益を上げることができません。

利用者には、できる限り長く利用してもらうことが必須であり、そのために、質の高いサービスを提供し続けなければならないのです。

それにもかかわらず、前述のような、利用者の信頼を損なうような行為を行えば、利用者は継続して利用してくれるどころか、簡単に離れてしまいます。

また、利用者がそのような信頼のおけないサービスを再度利用してくれることは考えられません。

さらに、現在は、デジタル化が進み、あらゆる情報が素早く広く拡散されてしまう時代であり、このような情報はすぐに知れ渡ってしまいます。

そうなれば、結果として、そのサービスは利用者を大幅に減らすことになるのです。

このように、利用者が明らかにサービスを利用していないことに気付いていながら、その状態をあえて放置する行為は、一時しのぎに過ぎないのです。

遅かれ早かれ、利用者側もこの状態に気付き、そのほとんどは解約を求めてきます。

サブスクサービスを成功させたいのであれば、このような場面で、利用者のことを第一に考え、寄り添うことが重要なのです。

それが結果として、解約に繋がってしまったとしても、顧客重視を掲げるのであれば、利用者に損失を与える前に指摘することが大切なのです。

実際に、成功しているサブスクサービスは、早々にこの問題の解決に乗り出しています。

利用者の履歴から利用していないと判断されれば、それが利用者に通達される仕組みへとサービスを改善しているのです。

サブスクサービスは、簡単に利用できるが為に、簡単に解約されてしまうサービスでもあります。

そのため、ほとんどのサービスは解約率の高さに頭を抱えている状況であり、これは成功しているサービスでも同様です。

それにもかかわらず、成功しているサービスは、解約に繋がることが分かっていても、利用者の利益のためにサービスを改善しているのです。

その理由は、顧客の信頼を得ることになるからであり、それが結果として、自社の利益となると分かっているからなのです。

まとめ

サブスクサービスは、近年急速に増え続け、現在も続々と新たなサービスが誕生しています。

これは、利用者にとっては、選択肢が増えることから、良いこと尽くめのように思えますが、実際には、トラブルも増加し問題となっているのです。

そして、その中でも特に問題とされているのが、今回説明したケースですが、これは、企業側が改善することにより容易に解決することが可能なのです。

大切なのは、企業側が目先の利益よりも、利用者から信頼されることを重要と考えることであり、それが結果として、サービスの成功に繋がるのです。