サブスクリプションビジネスを成長させる上で知っておくべき「戦略総務」

近年、サブスクリプションビジネスに多くの注目が集まっています。

サブスクリプションビジネスとは、毎回顧客に対し支払いを請求するのではなく、1ヵ月や1年間など、一定期間単位で料金を請求し、継続的なサービスの利用を促します。

サブスクリプションビジネスを行うメリットは、収益が継続する可能性が高いこと、顧客リストを保有することができること、口コミによる拡散を狙いやすいことでしょう。

サブスクリプションサービスを提供することで、企業と顧客双方にメリットがありますので、今サブスクリプションサービスを提供する企業が非常に多くなっており、今後ますます市場が拡大することが予想されています。

そして、サブスクリプションビジネスの拡大と共に注目されているのは「戦略総務」です。

従来までのビジネスにおける総務は、縁の下の力持ちという印象が強かったのですが、今の時代のビジネスにおける戦略総務は、総務が積極的に企業体質の改善に関わり、利益を創り出すために貢献します。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスを成長させる上で知っておくべき「戦略総務」についてお話させて頂きたいと思います。

今後サブスクリプションビジネスをより効果的に成長させたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

戦略総務

従来までの一般ビジネスでの総務と言えば、営業部門や開発部門などのように企業に直接利益をもたらすことを目的とした部門ではないものの、企業にとっての縁の下の力持ちとして必要不可欠な存在として、企業の根幹を支え、多くの業務をこなしています。

ですがここ数年で、このような総務の方向性を大きく変える考え方が進んでおり、「戦略総務」が注目されるようになってきました。

戦略総務とは、能動的に働きかける部門として関連する多くの部門に対し、積極的にアプローチを行い、それぞれの部門と経営陣を効果的に連携させる体制を確立し、企業の利益の創出や成長を牽引します。

従来までの総務との大きな違いは、企業の課題解決のための働きかけるスタンスであり、他部署を支える業務がメインであり、総務自らが何らかの行動を起こすことはほとんどなく、要請に応える業務が多かったかと思います。

ですが、企業と取り巻くさまざまな環境の変化によって、時代の流れに合わせ、柔軟に対応し、企業の成長を促進することが求められています。

だからこそ、戦略総務では、移り変わる時代の流れに応じて、企業のあり方を常に変化させ、適合させるために、積極的にさまざまな改善活動を発案し、実行していくというように、総務に対して求められる機能や役割が変化しているのです。

戦略総務にするために必要な要素

・業務の選定

総務部門で行う業務の重要度は、すべて同じというわけではありません。

従来までの総務から戦略総務に変え、企業の利益に繋がる取り組みを実施するためには、それぞれの業務の重要度をしっかり理解し、その重要度に合わせてどれだけのリソースを割くか、ということを正しく判断していかなければなりません。

その業務の企業への貢献度はどれほどなのか、総務で行うべき業務なのか、ということを判断し、注力すべき業務を選定し、優先順位を決めていきましょう。

必要であれば、業務を適切な部署に振り分けたり、自動化するなどの対策も考えていきましょう。

・社内外からの情報収集

戦略総務の目的は、企業の体質を改善することにありますので、それぞれの部門の担当者との関わりの中で、今の現状や課題に関する情報を収集していきます。

この情報を正しく把握することができていなければ、課題に対して適切なアプローチをすることができなくなってしまい、本質的な課題解決に繋がりません。

また、より企業体質改善活動の方向性を定めるためには、企業自体が従業員や顧客が企業に何を求めているのか、ということを正しく理解しなければなりませんので、情報収集のアンテナは社外にも向けておくと良いでしょう。

競合他社のビジネスの動きやその市場全体の流れ、自社サブスクリプションビジネスに関わる法律や制度などの情報を、能動的にキャッチし、企業にとって必要な情報を必要なときにフィードバックすることで、より企業の成長に貢献することができるでしょう。

・各部門間の橋渡し

総務は企業の根幹を支える部門ですので、立場や部門は関係なく、企業内のすべての従業員と関わるようになっています。

戦略総務では、その関係性を活かし、それぞれの部門の担当者とのコミュニケーションを取る、言わば橋渡しのような役割を担います。

社内外より得た情報を整理し、各部門の担当者や経営陣に情報をフィードバックすることで、改善に対する取り組みが活性化し、より企業の成長に繋げることができるでしょう。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスを成長させる上で知っておくべき「戦略総務」についてお話させて頂きました。

戦略総務は、企業を牽引し企業の成長に大きく貢献しますので、効率よく企業の収益を伸ばすためにも導入する事例がどんどん多くなっています。

今後さらに拡大するサブスクリプションビジネスですが、まずは企業内の改善から見直し、今の時代に合った戦略総務を導入してはいかがでしょうか。