サブスクビジネスは、ここ数年の間に大きく成長し、数多くのサービスが提供されるようになっています。
これは、サブスクが現代の消費者のニーズに合っていたこともありますが、提供する企業側にもメリットが多いビジネスであることも大きな理由であるのです。
しかし、その良く知られているメリットのほかにも、サブスクには大きなメリットがあるのです。
そこで今回の記事では、サブスクビジネスの本当のメリットについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
サブスクビジネスは、近年高い注目を集め、急速に市場を拡大してきました。
あらゆる業種から、新しいサービスが続々と誕生しており、現在もその勢いは衰えていないのです。
特に、昨今のコロナ禍では、多くのビジネスが大打撃を受けている中で、サブスクビジネスは、軒並みさらなる成長をしています。
これは、コロナ禍で在宅時間が増えたことにより、ECの需要が大幅に拡大したことが大きな理由であり、サブスクビジネスもその恩恵を受けたのです。
しかし、サブスクの凄いところは、他のECよりも、コロナ禍において大きく成長している点です。
サブスクは、コロナ禍で成長したビジネスの中でも、他を圧倒するような成長をしているのです。
サブスクビジネスが、これほどまでに大きく成長しているのは、サブスクが、従来とは全く異なる特徴を持つビジネスであることが一つの理由です。
これまでのビジネスは、商品やサービスを売ってしまえばそこで終わりと言う売り切り型が主流となっていました。
この売り切り型は、その仕組みから、すぐに収益を得ることができると言うメリットがあります。
しかし、その一方で、外的要因の影響を受けやすいと言う大きなデメリットがあるのです。
景気が良い状態であれば、どのようなビジネスでも業績が上がるため、売り切り型も同様に業績を上げることができます。
一方、今回のコロナ禍のようなパンデミックや大きな災害などが発生した場合など、何らかの影響で社会情勢が大きく変化し、経済が回らなくなった場合に、真っ先に影響を受けるのはこの売り切り型のビジネスなのです。
これは、売り切り型の仕組みを考えれば当然のことですが、景気が低迷し、不況となれば消費者はお金を使うことを控えるようになり、モノを買わなくなります。
そうなると、モノを売ることと引き換えに収入を得ていた売り切り型は、即座に収入減を失うことになるのです。
一方、サブスクは、商品やサービスと引き換えに、その料金を支払ってもらうのではなく、契約を交わした上で、定められた料金を定期的に支払いサービスを利用するのです。
このような定期的に収益を得ることができる仕組みの場合、経済が急激に変化し、不況となったとしても、すぐに影響がでるわけではありません。
それまでストックしていた売上があるため、売り切り型のように、突然収入がなくなることはないのです。
この特徴から、サブスクはストック型ビジネスとも呼ばれているのです。
この2つのビジネスの対比を、分かりやすく飲食店を例に説明してみます。
この飲食店は、店舗で飲食をして、その場でその代金を支払ってもらうことで収益を得ると言う代表的な売り切り型ビジネスです。
そのため、その日にお客様が来店して飲食をしてくれなければ、その日は収入を得ることはできないことになります。
それでも、お店を閉めるわけにはいかないため、お客様が来なくても店舗の維持費や人件費、仕入代などはかかることとなり、赤字になることもあるのです。
実際に、コロナ禍では、外出の自粛が求められたため、飲食店に来店する客は大幅に減り、赤字となるケースも多く見受けられました。
しかし、この飲食店がサブスクを導入した場合、これまでのように、お客様は、飲食をした代金をその場で支払うのではなく、月額、もしくは年額で定められた料金を支払います。
そのため、お客様が来店してくれない日があったとしても、毎月安定した売上を確保できるようになるのです。
サブスクと売り切り型には、このように大きく異なる特徴があるのです。
そして、このサブスクの特徴は、コロナ禍においてその真価を発揮しています。
つまり、サブスクは、消費者がお金を使わなくなる不況に強いビジネスであり、多くの企業がその魅力に惹かれ、市場は拡大しているのです。
このような理由から、サブスクを導入する企業は増加し、市場は年々拡大しています。
今回説明したように、サブスクによって安定した収益を確保することができれば、先々の売上の予測が容易に立てられることになります。
これは経営面からみると、経営自体を安定させることができることになるのです。
例に挙げた、飲食店などの売り切り型ビジネスは、コロナ禍で大打撃を受け、苦境に立たされています。
その中で、メリットの多いサブスクビジネスに活路を見出しているのです。