新たに生まれるサブスクリプションサービス

月額料金を支払うことで、ルールの範囲内で商品やサービスを自由に利用することができる、サブスクリプションビジネスが多くの注目を集めています。

近年さまざまなサブスクリプションサービスが多くなっており、費用を抑えながらも充実した日常生活を送っている消費者も非常に多くなってきました。

従来までの買い取り方式であれば、購入することでモノやサービスを保有していたのですが、サブスクリプションサービスではモノやサービスを保有せずに一定期間自由に使うことができる「権利」を得ることができるという概念です。

サブスクリプションサービスを利用するユーザーにとっても、サービスを提供する事業者にとっても多くのメリットがありますので、年々サブスクリプションサービスの需要が高まってきているのです。

サブスクリプションサービスとして、代表的なものと言えば、音楽や動画、テレビCMでよく宣伝されている車などが思い浮かぶかと思いますが、サブスクリプション市場が拡大している今、サブスクリプションとして提供することが難しいと考えられていた業界も、サブスクリプションサービスの提供を始めており、成功事例が多くなっているのです。

そこで今回は、新たに生まれるサブスクリプションサービスをご紹介していきたいと思います。

これからサブスクリプションビジネスをスタートさせようと思われている方は、ぜひこの事例を参考にしてくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

出版業界

紙媒体においては、サブスクリプションが流行する前から雑誌や新聞、ニュース分野での定期購読が定着していました。

たとえば電子書籍サブスクリプションでは、Amazonが提供する「Kindle Ultimate」、NTTドコモが提供する「dマガジン」、新聞とニューズのサブスクリプションでは、日本経済新聞が提供する「日経電子版」、ユーザーベースの「NewsPicks Premium」など、さまざまなニュースやコミックに特化したサービスが多くなってきています。

アパレル業界

アパレル業界では、主に女性をターゲットとしたサービスが多いのですが、男性をターゲットとして毎月4着の洋服をレンタルすることができる「leeap」も注目度が高いでしょう。

最近ではレナウンが、「着ルダケ」という難しいとされていたビジネススーツ分野のサブスクリプションサービスを提供し始めています。

そしてNextRは、Yシャツのレンタルとクリーニングがセットになった「ワイクリン」というサービスを提供し、さらに法人向けサービスとして、福利厚生の一貫として、従業員にYシャツを提供する「ワイクリンBIZ」をスタートさせました。

また、メガネの田中は「NINAL」というサブスクリプションサービスを提供しはじめ、3年間で3本までメガネの交換を可能にし、無難で保守的になりやすいフレーム選びの幅を広げる狙いを持っており、メガネ業界の新しい流れとして注目すべきとされています。

不動産業界

KabuK Styleが提供する「HafH」、アドレスが提供する「ADDress」、クロスハウスが提供する「クロスハウス」が、シェアハウスを中心に展開しており、レジデンストーキョーが提供する「サブスクリプション住宅」は、家具家電付きのホテルライクな賃貸住宅を提供しています。

また、OYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPANが提供する「OYO LIFE」は、スマートフォンひとつで物件探しから契約、支払い、退去までを行うことができるサービスも新規参入しています。

ヘルスケア業界

ヘルスケア業界のサブスクリプション成功事例は、メニコンが提供する定額制コンタクトレンズ「メルスプラン」でしょう。

また、ドリコスが提供する「ヘルスサーバー」は、自宅でオーダーメイドサプリメントが手軽に作ることができるデバイスであり、ヘルスサーバーのサプリメント用カートリッジの定額サービスをスタートさせています。

実際にヘルスケア業界に、サブスクリプションビジネスの波そのものが到達していないのですが、個人向けではなく美容サロンやスポーツジム向けのサービスを展開するブランドも多くなっていますので、今後の拡大に期待されています。

生活・ホビー業界

生活やホビー業界では、クランチスタイルが提供する花の定期宅配サービス「Bloomee LIFE」、ユニ・チャームとBABY JOBが保育園と連携して提供するおむつ定額サービス「手ぶら登園」、日建リース工業が提供する日本初の月額会員制ランドリーサービス「Araeru」、トラーナが子供の成長に合わせておもちゃを届ける「トイサブ!」、シェアダインが提供する、出張シェフによる料理の作り置きサービス「シェアダイン」など、日常生活でのさまざまな面で非常に便利なサービスが次々に登場しています。

まとめ

以上、新たに生まれるサブスクリプションサービスをご紹介させていただきました。

サブスクリプションビジネスの拡大当初は、主にデジタル領域で広がりを見せていたのですが、最近ではこのように、さまざまな業界で広がりを見せており、ほとんどの業界がサブスクリプションビジネスの導入をスタートさせているのです。

サブスクリプションビジネスは非常に大きな可能性を秘めていますので、これからサブスクリプションビジネスをスタートさせようと思われている方は、ぜひアイデアの参考になさってくださいね。