サブスクリプションビジネスにおける「ITアウトソーシング」

最近、「サブスクリプション」や「サブスク」という言葉を耳にする機会が非常に多くなってきました。

特に動画や音楽サービスを筆頭に、次から次へと新しいサブスクリプションサービスが生まれています。

サブスクリプションモデルとは、消費者に対し一定期間サービスを提供し、利用期間中に費用が発生するビジネスモデルのことを言います。

サービスによって異なりますが、多くの場合利用期間は月単位、もしくは年単位の契約になっており、消費者が解約しない限りは自動更新されていく仕組みです。

消費者の意識が、所有することよりも利用することに変化していることが、サブスクリプションビジネスの追い風になっていることでしょう。

サブスクリプションビジネスの拡大と共に、IT技術もどんどん進化しています。

IT技術の進化は企業にも良い影響を与えるのですが、IT関連業務が多くなりすぎてしまうと、企業内で運用していくことに対し限界を感じている企業も少なくはないでしょう。

特にサブスクリプションビジネスなどは効率よく進めていくためには、専門的な知識や技術が必要なのですが、人手不足などにより専門人材の確保も難しくなってきています。

そこで今、新たに注目されているのが「ITアウトソーシング」なのです。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスにおける「ITアウトソーシング」について、詳しくお話させて頂きたいと思います。

今後サブスクリプションビジネスを効率よく進めていきたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ITアウトソーシング

ITアウトソーシングは、IT関連業務を外部に委託することです。

ITアウトソーシングには、「フルアウトソーシング」「運用アウトソーシング」「ホスティング」「ハウジング」の4つの種類があります。

フルアウトソーシングは、ITに関連する業務のほぼすべてをアウトソーシングすることであり、業務すべてを任すことができます。

だからこそ従業員は、IT関連業務以外の重要な業務に注力することができますし、IT専門の人材の雇用や育成の必要がなくなり、人手不足も解消します。

運用アウトソーシングは、システムのみの運用業務をアウトソーシングすることです。

ITシステムを導入した際、そのシステムを運用することができる知識やノウハウを持った社員が必要ですので、そこで運用アウトソーシングを活用することで、技術的な負担から解放されます。

ホスティングは、自社内でサーバーやストレージを持たず、外部環境でサーバーの準備や運用、管理、保守などの関連業務をアウトソーシングすることです。

自社内でサーバーを持つ場合は、日頃のメンテナンスに加え、緊急トラブルがあった際にも即時に対応しなければなりませんが、ホスティングを活用することで、サーバーに関する業務負担を削減しながらも、安定した運用を実現することができるのです。

ハウジングは、企業がサーバーを準備し、委託先にサーバーを預けるアウトソーシングのことです。

上記で説明したホスティングは、サーバー自体を借りることに対し、ハウジングはサーバーの置き場所を借りることです。

自社がサーバーの所有権を持っているため、セキュリティや災害などの対策を完備したスペースに設置することができますし、自社サーバーを持ちながらも社内スペースを十分に有効活用することができます。

ITアウトソーシングのメリット

ITアウトソーシングを導入するメリットは、「業務効率化」と「IT技術の専門性」でしょう。

自社内で行う場合は、システムを運用し、保守管理やトラブルの対応を行うために、専門人材を配置したり、設備投資などを行う必要があり、多くのコストがかかります。

ITアウトソーシングを導入することで、コストを抑えながら社内での負担を削減することができますので、業務負担を減らし、業務効率化を上げることができるのです。

また、新しい技術の導入システムの変更などに関しても、委託先は専門性を持っていますので、スピーディに対応することができますし、システム障害のリスクを軽減することができ、さらにセキュリティ面での強化も期待することができるでしょう。

ITアウトソーシングのデメリット

ITアウトソーシングのデメリットは、ノウハウやナレッジが残りづらいこと、そしてセキュリティリスクがあることです。

ITアウトソーシングを導入することで、自社内でノウハウやナレッジを残しづらいので、将来的に自社運用を行いたい場合は、ノウハウを残したい業務は自社内で行い、それ以外はITアウトソーシングを導入すると良いでしょう。

また、自社の重要な機密情報が外部に漏洩してしまうという可能性もありますし、委託先による自社情報の不正使用リスクの可能性もあります。

依頼する前に、セキュリティ体制を事前にしっかり確認しなければなりません。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスにおける「ITアウトソーシング」についてお話させて頂きました。

ITアウトソーシングには様々な種類がありますので、活用次第では社内での業務負担を大きく軽減し、業務効率化に繋げることができます。

特にIT関連業務に関しては、専門知識とノウハウが必要な業務ですので、十分に知識を持ったプロに任せることで品質も確保することができるでしょう。

サブスクリプションビジネスをより効率よく進めるためにも、ぜひITアウトソーシングを検討してみてくださいね。