サブスクリプションビジネスとは、デジタル業界から拡大してきた新たなビジネスモデルです。
顧客はモノを購入し所有するよりも、利用したいときに利用するということに価値を見出し始めたという時代背景から、このビジネスモデルが成長してきたと考えられるでしょう。
今多くなってきているビジネスモデルであるからこそ、サブスクリプションビジネスを成立させ、そして成功させるためには、企業のさまざまな工夫やノウハウ、知識が必要になります。
いかに顧客満足度を上げ、解約されずにできるだけ長く契約し続けてもらえるか、というところがポイントになってきますし、結果がすべて売り上げに繋がります。
特にサブスクリプションビジネスは「プライジング」が非常に重要な役割を担っており、プライジングは売り上げをアップさせるための要素とも言われているのです。
適切なプライジングを設定しておくことで、売り上げの向上はもちろん、企業成績も上昇するので、ビジネスを行う上ではぜひ覚えておきたいところですよね。
そこで今回は、サブスクリプションにおけるプライジング戦略をご紹介していきたいと思います。
サブスクリプションビジネスで売り上げにお悩みの方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
まず第一の戦略としては、コストとニーズを考案する方法が挙げられます。
仕入れや人件費など、運営において必要であるコストに、利益を追加しプライジングをします。
たとえば、コストのみを考えたプライジングであれば、もちろん一定の利益を見込むことはできますが、実際にどれくらい受け入れられているかは不明確であるので、シェアの拡大がなければ、売り上げに伸び悩んでしまいます。
そこでこコストと顧客ニーズをあわせて、プライジングをすることで、市場に受け入れやすくなり、さらに顧客ニーズを満たしているからこそ、購入に至る可能性が高くなるのです。
こうなると、結果的には市場拡大に繋がっていますよね。
二つ目の戦略は、発売当初は高めのプライジングを行うことです。
発売当初は高めの価格設定で、そして売れ筋を観ながら段々と価格をさげていきます。
これを実行するには、発売されたらまず価格設定に関係なく購入する顧客と、お値打ちさ重視で購入しやすい価格になったら購入する顧客の二つに分けてみましょう。
新発売されたものは、値段が高くても購入したいと思う顧客を対象に販売をお紺場うことで、早期投資回収にも繋がります。
ですが、競合他社が数多くある場合には、競争が激化する場合がありますので注意が必要です。
二つの価格を設定する戦略とは、キャンペーンやクーポン、そしてキャッシュバック等を用いて、通常であれば高い価格である商品を安い価格で販売するということです。
高い価格設定をしているからこそ、顧客は「この商品の質が良い」と判断することができますし、さらにその良質な商品が安く購入できると捉えると、顧客はお得感を感じることができますよね。
このように「当初価格」と「割引価格」をプライジングすることで、よりお得感を感じたい顧客や、質を重視する顧客に納得をして商品を購入してもらうことができるのです。
短期的に売り上げを上げる効果が期待できるでしょう。
名声価格、習慣価格、端数価格の三つで、顧客の心理を考えたプライジングを行うことも、戦略のひとつです。
たとえば名声価格であれば、高級ブランドのバッグであれば、もうすでにブランドイメージが維持されておりますし、品質の良さのアピールをするためにも、高い価格設定がされていますよね。
そうなると顧客に「これは高いからきっと良いものだろう」という先入観を与えることあできるのです。
習慣価格であれば、お菓子や飲料品など、長い間価格の変動が見られないものは、顧客も商品のおおよその値段を把握していますので、同じくらいの価格設定をすることで、販売しやすくなるのです。
もちろん値段が高くなれば購買意欲は落ちてしまいますし、安くしてしまうと不信感をあたえてしまいますので、的確なプライジングを行いましょう。
そして端数価格は、980円、2990円のように、中途半端な端数の価格に設定することで、大きな差は無くとも顧客に割安感を与えることができるので、購買意欲に繋がるのです。
以上、サブスクリプションにおけるプライジング戦略を5つご紹介させていただきました。
他にもプライジングを用いた戦略はたくさんありますが、今回ご紹介した戦略は、サブスクリプションにて取り入れやすいものばかりなのです。
適正な価格設定を行いプライジングをすることで、間違いなく売り上げ向上し、良い成果を見ることができるので、サブスクリプションビジネスをされている方、売り上げの伸び率にお悩みの方は、ぜひさっそくこれらの戦略を試してみてくださいね。