ビジネスは日々、さまざまな形で変化しているため、いかにユーザーに無理なく継続してお金を出してもらうか、そしてマーケティングにおいても顧客が生涯支払ってくれる料金は非常に重要視されています。
だからこそ、リピーターの増加と客単価の向上に注力している企業は非常に多いでしょう。
そんな中、ここ数年増え続けているビジネスモデルが、サブスクリプションビジネスです。
サブスクリプションビジネスを行うことの大きなメリットは、安定した収入を作りやすく、低コストで商品やサービスを提供することができるので、新規顧客獲得がしやすいことでしょう。
世の中がどんどんサブスクリプションビジネスの流れになっていますので、今後もさらにサブスクリプション市場の拡大が予想されています。
サブスクリプションビジネスで、限られた人材リソースやコストの範囲内で大きな成果を得るためには、戦略的な広報活動が必要であり、自社のブランディングや課題を解決するためのアプローチを踏まえて広報プランを練らなければなりません。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスで広報戦略プランを立てるポイントと、効果計測・KPIについて、詳しくお話させて頂きたいと思います。
今後より効率よくサブスクリプションビジネスを進めていきたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
広報活動の目的は、消費者に企業や自社商品を認知してもらい、そしてファンを増やし、社会的評価を得て企業価値を高めることです。
そして広報の力で企業価値を高めるためには、継続して一貫したメッセージを企業から発信し続ける必要があります。
一貫性のないプロモーションや、ストーリー性のない広報活動では、企業価値の向上やビジネスの発展には繋がりませんので、企業が社会に与えるべき価値をメッセージとして継続的に発信し続け、その価値に共感するファンを増やしていきましょう。
広報戦略プランを立てる際は、まず定量と定性両面でゴール設計をすることが一つ目のポイントです。
広報業務により、人の感情を動かすことも重要になりますので、必ずしも成果指標を定量で測ることができるとは限りません。
ですので戦略プランのゴールは、定量と定性の両方から設定し、視点をひとつに絞らないようにしましょう。
二つ目のポイントは、属人化しないための仕組み作りを同時に進めることです。
広報戦略プランを立てる際の怒りやすい問題として、属人化が挙げられます。
特定の人が集中的に業務を担当する過程で、担当者にしか分からない広報システムが出来上がってしまうことがあるので、メディアリストを定期的に更新したり、フローのドキュメント化を行い、属人化を防ぎましょう。
誰でも広報活動を行うことができるよう、フィールドをしっかり整え、システムを標準化しましょう。
三つ目のポイントは、時代の流れや環境の変化に合わせてプランを柔軟に変更することです。
もちろん、着実に進めることは非常に重要なのですが、柔軟性を無くしてしまってはいけません。
企業が目的とする方向は、さまざまな要因により変化する可能性が十分にありますので、必要に応じて柔軟にプランを変更し、常に最善を目指した広報活動を行いましょう。
戦略的な広報活動を行う際、施策の効果計測やKPIはどうすれば良いのでしょうか。
まず広告費換算は、メディアに掲載された場合の露出、認知の効果を、広告枠の購入費用に置き換えて換算する測定方法です。
広報活動の効果として、消費者が目にする可能性の高さを評価します。
他の数値を組み合わせて効果測定を行うと、参考になるでしょう。
SNSリーチ数に関しては、それぞれのSNSのリーチ数をKPIに設定します。
SNSは、認知拡大のため活用しますので、リーチ数が大きくなればなるほど、その投稿を閲覧した人が多いと判断できます。
そして認知度は、ブランド調査を実施することで計測することができますので、自社のブランド力や社会での認知度を把握し、広報戦略プランを立てやすくします。
認知度の計測は、主にインターネット調査によって行われることが多いので、消費者ニーズや顧客満足度、NPSなど、生活者との関係性を明らかにすることができます。
以上、サブスクリプションビジネスで広報戦略プランを立てるポイントと、効果計測・KPIについてお話させて頂きました。
戦略的に広報活動を行うことは、自社のPR力の底上げにも非常に有益になるのですが、広報に関するノウハウや経験が十分にない場合には、いきなり戦略プランを練ることは少し難しいでしょう。
少しずつ質を上げるための工夫を重ねるために、小さなことからコツコツ改善し、PDCAを回すことを意識してくださいね。