サブスクリプションビジネスで広報戦略プランを立てるステップとポイント

近年、サブスクリプションビジネスが多くの注目を集めており、サブスクリプションサービスを提供する企業が多くなってきました。

サブスクリプションはもともと、雑誌や新聞などの定期購読を意味する言葉であったのですが、そこから転じて消費者が商品やサービスの利用権を一定期間利用するという、継続定額課金型のビジネスモデルを意味するようになりました。

代表的なサブスクリプションビジネスは、動画や音楽の配信サービスやソフトウェアのサービスが挙げられるのですが、食品やファッションの定期配達、車や住宅など、さまざまな分野でサブスクリプションビジネスが採用されています。

サブスクリプションビジネスをより効率よく進めるため、限られた人材リソースや予算の範囲内で大きな成果を得るためには、戦略的な広報活動が重要です。

そしてただ、やみくもに活動するのではなく、自社のブランディングや問題を解決するためのアプローチを踏まえながら、広報プランを考えなければなりません。

そこで今回は、サブスクリプションビジネスで広報戦略プランを立てる5つのステップについて、詳しくお話させて頂きたいと思います。

どんどん拡大し続けるサブスクリプション市場で勝ち続けるためにも、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後のビジネスの参考にしてください。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

広報戦略

広報戦略の目的は、消費者に自社のことや自社商品を認知してもらい、ファンを増やして社会的評価を得て、企業の価値を高めることです。

広報の力で企業価値を高めるためには、一貫した企業メッセージを継続して発信し続けなければなりません。

一貫性がないプロモーションや、ストーリー性のない広報活動は、企業価値の向上やビジネスの発展には繋がらないでしょう。

企業が社会に与えるべき価値を、メッセージとして発信し続け、その価値に共感してくれる人を増やすことを重要視しましょう。

時代の変化や環境の変化にも適応しながら、一貫したメッセージを発信し続けるために重要なものこそ「広報戦略」であり、広報戦略によって広報活動のPDCAを回しながら改善を行う体制を整えることが重要です。

広報戦略プランを立てる5つのステップ

1:明確な目的を持ち、ゴールを設定する

広報戦略を立てる際は、経営戦略からの落とし込みが重要です。

現時点での経営の課題や将来的に目指すべき方向を明確にし、広報活動を行う中で実現したいあるべき姿をゴールとして設定しましょう。

課題は、社外のクライアントや顧客だけが対象ではなく、自社内の従業員や株主など、関連のある幅広い層からの意見や行動から問題をしっかり洗い出し、ステークホルダーを徹底的に調査し、現状をしっかり把握することが重要です。

2:広報プランを作成する

現時点での自社の課題が明らかになった後は、理想を達成するためのPR計画を練り始めます。

明確に定めた目指すべきゴールに対し、どのように改善していくか、何から始めなければならないのか、ということを話し合い、広報プランを作成していきます。

特に今後、より伸ばしていきたい自社の強みや商品のクオリティなどは、企業としての成長を目指すためにも設定すべき項目でしょう。

またそれだけでなく、今まで成果が現れていない部分に関しては、そもそものPR活動の変革も検討しなければなりません。

3:広報活動を行う

自社の課題に合わせて戦略プランを作成することができれば、いよいよ実践に進んでいきましょう。

自社からのメッセージに一貫性を持たせることで、企業のブランドイメージを担保した状態にすることができるので、そのイメージのまま広報活動を展開していきます。

案件によって担当者が異なる場合であっても、細かく情報共有を行うことが重要です。

特に細かな表現により、呼んだユーザーが抱く感情が変化するようなセンシティブな情報発信には注意しなければなりません。

企業からの発信だけでなく、読み手の受け取り方も統一させるため、情報管理と発信方法は十分に話し合っておきましょう。

4:結果を分析する

広報活動を行ったあとは、明確な数字の集計を行いましょう。

自社への集客数や、ユーザーからの反応を収集していきます。

広報活動は、トライ&エラーの繰り返しですので、継続的な広報活動の基盤を固めるためにも、活動すれば終わりではなく、しっかり成果を見える化させることが大切です。

5:今後の課題と改善策を考える

分析結果をもとに、広報活動の反省点や改善点を考えていきます。

実践した広報プランを再度確認し、このアプローチは本当に正しかったのか、効果をより上げるためには何を改善すべきなのか、ということなど、次回の戦略プラン作りに向けた準備をはじめていきましょう。

営業活動とは違い、広報活動は明確な数字が出しづらいので、反省点や改善点を考えることが難しいのですが、SNSの流入やデジタル発信でのユーザーからの反応、Webサイトへのアクセス数など、成果を確認することができるものであれば、分析がしやすくなるでしょう。

まとめ

以上、サブスクリプションビジネスで広報戦略プランを立てるステップについてお話させて頂きました。

サブスクリプションビジネスにおける広報活動は、自社の認知度を高めるためにも必要不可欠な活動です。

戦略的に広報活動を行うことで、自社PR力の底上げにも非常に有益なものになるでしょう。

まずはプレスリリース配信や掲載した記事の確認など、目の前の業務の質を高めるためにも工夫を重ね、小さなことからコツコツ改善していきましょう。