サブスクリプション企業が知っておくべき不正アクセスの対策

今、さまざまな業界から注目を集めているビジネスモデルが「サブスクリプション」です。

サブスクリプションはもともと「予約購読」という意味があったのですが、そこから転じて主にソフトウェアの利用形態として使われるようになり、利用した期間に応じて使用料金を支払う、という意味で使われるようになりました。

サブスクリプションビジネスは、企業にとっても顧客にとっても多くのメリットがありますので、サブスクリプションサービスの需要の拡大に伴い、サブスクリプションサービスを提供する企業が多くなっているのです。

サブスクリプション市場の拡大には、パソコンやスマートフォン、インターネットの普及が大きく影響しています。

今や私たちの生活や仕事に欠かせないアイテムとなり、非常に利便性が増しているのですが、それと同時にサーバー攻撃による被害も多くなっています。

不正アクセスにより機密情報が漏洩してしまい、ビジネスを続けられなくなってしまったという事例も少なくはありません。

デジタル社会において、年々巧妙化する不正アクセスの手口から企業の重要情報を守るためにはどうすれば良いのでしょうか。

そこで今回は、サブスクリプション企業が知っておくべき不正アクセスの対策について、詳しくお話させて頂きたいと思います。

より長くサブスクリプションビジネスを続けるためにも、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

不正アクセスのよくある手口

近年、サブスクリプションビジネスのようなニューノーマルなビジネスを取り入れる企業が多くなっているのですが、そのような企業は不正アクセスの標的になりやすいので注意が必要です。

不正アクセスのよくある手口としては、「脆弱性を悪用する」「ウイルスの利用」「なりすまし」「フィッシング」「パスワードの推測」「総当たり」でしょう。

企業ではビジネスにかかわる情報や多くの個人情報を取り扱っているので、もし不正アクセスにより情報が流出してしまうと、企業自体の信用を失ってしまう恐れがありますので、攻撃者から不正アクセスされないように対策を行い、習慣化させることが大切です。

不正アクセスの対策

・サーバーで利用するサービスを管理する

Webサイトの改ざんや不正アクセスに利用されやすいものは、ネットワークを介してサーバーを遠隔操作することができるリモート接続サービスや、パソコン間でのファイル転送に利用されるFTPです。

管理しているサーバーを確認し、これらのサービスが不要であれば停止しましょう。

もしどうしても必要な場合には、アカウントを厳重管理したり、通信路を暗号化することができるSSHやSFTPなどのサービスを利用しましょう。

・ソフトウェアを更新する

今使用しているソフトウェアの脆弱性の修正に関する更新が発表された場合、そしてその緊急性が高い場合は速やかに適用しなければなりません。

特に外部に広く公開されているWebサーバーに脆弱性が見つかった場合には、不正アクセスの被害に遭う可能性が高まりますので、出来るだけ迅速にソフトウェアの更新を行いましょう。

・正しくパーミッションを設定する

外部から接続する利用者が、自社が収集した情報を保存しているファイルにアクセスできないよう、パーミッションを正しく設定することも大切です。

この設定を怠ってしまうと、誰でも簡単にファイルにアクセスすることができてしまい、重要な情報が漏洩してしまうリスクが高まります。

・社内用のIT機器は適切に管理する

最近は、リモートワークが多くなったので、社外へ社用のパソコンやタブレット、スマートフォンを持ち出すことが多くなりました。

だからこそ、万が一の紛失や盗難に備えなければなりません。

従業員一人一人の意識ももちろん重要ですが、ログインIDやパスワードを記憶させないことや、紛失した場合はすぐにユーザーの認証情報を変更するなど、取り扱う端末を徹底的に管理しなければなりません。

・パスワードは推測しづらくする

分かりやすく簡単なパスワードや生年月日をパスワードにしている場合は、変更すべきでしょう。

情報処理推進機構では、強固なパスワードの基準として、8文字以上、大文字小文字を組み合わせた英字、数字と記号の組み合わせ、意味のない文字列にすることを推奨しています。

知識情報と所持情報、生体情報のうち2つ以上を組み合わせて本人認証を行う、多要素認証を取り入れることも効果的でしょう。

・ネットワークセキュリティ製品を導入する

ファイアウォールやIPSなどのネットワークセキュリティ製品を導入し、組み合わせて多層防御を構築し、あらゆる攻撃に備え、不正アクセスや外部侵入を防ぐことも大切です。

セキュリティシステムを導入した後は、こまめにログや警告を確認することも忘れてはいけません。

まとめ

以上、サブスクリプション企業が知っておくべき不正アクセスの対策についてお話させて頂きました。

企業が不正アクセスを受けてしまうと、さまざまな被害に遭うことが想定されますし、企業だけでなく顧客にも甚大な被害を与えてしまい、企業の社会的信用を失う恐れもあるでしょう。

樹魚鵜と顧客を守るためにも、自社で行うことが出来る方法は積極的に実施し、不正アクセスの防止に努めてくださいね。