サブスクリプションビジネスとは、消費者がモノやサービスを利用した期間、もしくは量に対して対価を支払う、課金提供型のビジネスモデルです。
モノやサービスを購入するのではなく、一定期間サービスを利用するための「権利」に対して定額料金を支払うサービスです。
サービスによって定められた期間はさまざまですが、基本的には1ヵ月や1年単位に定められており、ユーザーは自身のライフスタイルに合わせて、より効率的に、そして実用的にモノやサービスを利用することができるようになったのです。
また、SNSやECビジネスが普及している今、顧客との接点が増えており、さまざまな企業がロイヤルカスタマーの存在の重要性を感じているのではないでしょうか。
サブスクリプションビジネスにおいても、いかに継続して利用し続けてもらうことができるか、ということが重要ですので、ロイヤルカスタマーを1人でも増やすための取り組みは重要です。
そこで今回は、サブスクリプションビジネスでロイヤルカスタマーを増やすためのステップについて、詳しくお話させて頂きたいと思います。
今後サブスクリプションビジネスをより効率よく進めていきたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
今、さまざまな商品やサービスが流通する中で、どのように新規顧客を獲得していくか、ということが課題になっていることでしょう。
そんな中、商品やサービス、そして企業に対し愛着を持っている、いわばファンのような存在であるロイヤルカスタマーの存在が重要視されています。
ロイヤルカスタマーを考えるには「1対5の法則」と「5対25の法則」の2つの法則がポイントとなります。
1対5の法則は、新規顧客に販売するコストは、既存顧客に販売するコストの5倍かかるということであり、5対25の法則は、顧客離れを5%改善することができれば最低でも利益が25%改善されるということです。
企業にとって、ロイヤルカスタマーの具体的な定義は異なるので、まずは自社に適したロイヤルカスタマーはどのような人か、どのような顧客を大切に扱いたいか、ということを設定していきましょう。
購入頻度などの指標を活用し、より具体的に設定することで、効果的なロイヤルカスタマー戦略を行うことができるのです。
ロイヤルカスタマーを設定した後、接触機会を増やすことを考えていきましょう。
この際、よりスムーズに進めるためにもカスタマージャーニーマップを活用することをおすすめします。
カスタマージャーニーマップは顧客が商品やサービスの購入に至るまでの行動を「旅」と考え、その一連の行動をまとめたものです。
カスタマージャーニーマップにより、どのような場面でロイヤルカスタマーと接触する機会を設けるか、という具体的に設定することができます。
顧客との接触機会を増やした後は、顧客分析を行っていきましょう。
自社が設定したロイヤルカスタマーが、顧客の中ではどの程度いるのか、という分析を行い、現状を把握し、改善を進めていきましょう。
顧客分析は、PDCAを回しながら、定期的に行うことが重要です。
効率良く顧客分析を行い、それを反映させていくことで、顧客満足度の向上にも期待することができるでしょう。
顧客ロイヤリティを高めるためには、「CRM」「CEM」「One to Oneマーケティング」「アンバサダーマーケティング」が有効でしょう。
CRMは顧客を中心に考える手法で、CEMは付加サービスによって顧客ロイヤリティを築く手法です。
One to Oneマーケティングは顧客ひとりひとりのニーズや購買履歴に合わせてアプローチを変える販売活動であり、アンバサダーマーケティングはSNSを積極的に活用した情報発信です。
これらを効率よく活用していくことで、より顧客ロイヤルティを高めることができ、ロイヤルカスタマーの創出に繋がりますので、これらひとつひとつを正しく理解することが大切です。
以上、サブスクリプションビジネスでロイヤルカスタマーを増やすためのステップについてお話させて頂きました。
サブスクリプションビジネスの特性である、企業の安定的な収益に繋げるためには、顧客が求めているものを適切に提供し、ひとりでも多くのロイヤルカスタマーを創出させていかなければなりません。
ロイヤルカスタマーを増やすことこそ、サブスクリプションビジネスを成功させる鍵となりますので、ぜひこの機会にサブスクリプションビジネスにおけるロイヤルカスタマーの重要性を再度理解し、ロイヤルカスタマーを増やすための企業の取り組みを考えてみてくださいね。